2006/3/31 熱視線Ⅳ@SHIBUYA AX

この日をSHIBUYA AXで迎えられるなんて思ってもみなかった。でも、色んな幸運が重なって私は確かにその場所にいた。行って良かった、行けて良かった。本当に良かった。


オープニングのSEと照明で既に今までとは違う、新しい椿屋四重奏を感じることができました。真っ赤な照明の中に浮かぶ中田君のシルエットを見ながら、MUSEのライブを見た時の事を思い出しました。あの時はストロボの中にマシューのシルエットが浮かび上がって、それだけでかなり興奮したものです。そう言えば新譜出るみたいですね(脱線)。
そして1曲目は「砂の薔薇」。心臓が破裂するかと思うほどの音圧にまずビックリ。ちなみにこの時点ではたかしげ側5〜6列目にいました。
…あ、そうそう。東京のライブハウスで椿屋を見るのは2004年10月のクアトロ以来1年半ぶりだったのですが、あんなに押されるんですね。京都も名古屋も大人しかったので油断していました。転ぶかと思った(苦笑)

2曲目で新曲の「幻惑」をやってくれました。…あれ、何か感想を持ったに違いないのだけど記憶が…すいません。

えー、謝りついでにもう一つ。例によって曲順は覚えていません。すいません。


「群青」に続いて「舌足らず」をやったのですが、そのイントロでたかしげがスピーカーに足をかけて客を煽ってた(…ように見えたよ、何となく)。衣装も変わればやることも変わるのか、と驚いたけれど盛り上がりました。もっと前に出てもいいのに、と思いますけどね。あ、衣装は今回の方がいいですね。フリルシャツのイメージがついちゃってたので、意外でしたけど、似合ってたなぁ。…やっちんは前の方がいい、なんて言わない(言ってるじゃん)


愛憎タイムが更に物凄いことになってましたね。バッチグーの歌まで出来てるし(笑)
満面の笑みで「YAH YAH YAH」を歌っている姿を見て、何故か無性にツッコミを入れたくなりました。それ、自分が歌いたいだけだろー、って(笑)しかも、きっちりリハーサルまでやってるんだよなぁ…(開演数時間前にAX前に行ったら音が漏れ聞こえた)まぁ、あそこまで楽しそうだとこっちも笑って見てるしかないんですけどね。

サプライズその1はやっちん加入。
当初は昨年末までのつもりだった、というのがある意味サプライズでした(笑)てっきり加入前提でのサポート参加だったのかと思っていたので。でも、その話を聞くとあのバッチグーコールの異様な盛り上げ方も納得できると言いますか。椿屋にとってやっちんは「いつか終わるお祭り」みたいなものだったのでしょうね、最初は。だからやり過ぎってくらいにはしゃいで盛り上げていたのかなぁ、と思いました。
この話の中で仙台時代の話が出てきて、その当時はメジャーもインディーズもくそくらえ、俺達はメジャー級のバンドになるんだ、というようなことを思っていたのだそう。…あれ、メジャーに拘りないのかな、やっぱり。ここまで来てまだメジャーに行こうとしない、っていうのがどうも納得できないので…どうなんでしょうね。
あぁ、やっちん加入の話だった(笑)椿屋四重奏のライブに「楽しい」という要素を加えてくれて、それが中田君の欲していたものだったわけですよね。…私もそれ、欲しかった(笑)この日のMCでも、吉井さんとの対談でも言っていたけれど、「ライブを見ている間は日常の嫌なことを忘れてほしい」という思い。それがちゃんと形になってきたのって、やっちん加入後からだと思うのですね。それ以前も勿論いいライブをやっていたけれども、「楽しい」という感想は出にくいライブだったと思う。それが一変したのが去年のツアーでした。あれは本当に楽しかった。
後は昨日も書いたけれど「日本一宣言」。これに尽きます。心の中で「よく言った!」と拍手を送りました。去年の6月くらいだったかな、勝手に中田君や椿屋の心配をしては「ファンに心配させんな!」と怒っていた時期がありましたが(私がね)、もうそんな心配は無用だなと確信しました。これしかないと思ってやってることが何で上手くいかないんだろう、とかMCで弱音を吐きまくってしまう(2004年10月のクアトロにて)中田君はもういない。椿屋が日本一になるその日を心待ちにただ見ていればいいんだ、と何か一つのハードルを乗り越えた気持ちです。…もう中田君って呼ぶのやめようかな。でも、中田さんって変な感じ(笑)当分中田君のままで行きます(自問自答)

この件で最後に一言。「もう嘘はつきたくない」…この発言を受けて中田君が過去を否定してる、と嘆いている方もいるみたいですけど、あれって単純に四重奏目がバイク事故で…っていう嘘をつきたくない、ってことなんじゃないの?…あれ、私すごい楽天的でバカなこと言ってる?まぁ、これだけ楽観的に考えられるのも、過去を否定するフロントマン、ってやつには免疫があるからで(ねぇ、吉井さん)

続いて「プロローグ」。もう「嵐が丘」じゃないんだなぁ。これについては帰りの新幹線の中でもつらつらと考えました。
あのMCでの誇らしげな宣言と「嵐が丘」の風景が矛盾してしまうのですよね。「嵐が丘」はとにかく孤独で寂しい歌だと思う。たった1人で闘って、挙句の果てに「この嵐が過ぎる頃に再び目を覚まして」なんていう弱気な言葉を吐いてしまう(この歌詞が好きなんですけどね)。そんな歌はクアトロでのMCには似つかわしかったかもしれないけど、日本一宣言の後に来るには違和感がある。でも、「プロローグ」は違う。一緒に夢を掴もうとする「君」が傍にいて、だからとても強くいられるし見ている未来も明るい。そんな歌がやっぱりここには入るべきだったのだなぁ、と一人納得しております。

嵐が丘」も聞きたかったけどね(本音)


サプライズその2はシングル発売。
みんなよく頑張って驚いた!(笑)

「風の何処へ」で本編終わり。いつもならすかさずもう一回コールに加わって手を叩くところですが、頭がいっぱいで手が動かない。ぼーっと誰もいないステージを見てました。


アンコールは「道連れ」から。

サプライズその3は秋の渋公ワンマン。
その前に「たかしげ婚約」と嘘をついた挙句、「嘘だよー、ばーか」と言い放った中田君を見て「似なくてもいい所ばっかり吉井さんに似て…」と腹を立てながら大笑いしてしまいました。
で、渋公ワンマン。「どっちだっけ?あっち?こっちか?」とか「ロックの殿堂です」とか「ついにやります」とかあんまり前置きが長いものだから、客席が「もしや武道館!?」みたいな空気になってきたのに気付いた中田君が「渋谷のロックの殿堂だよ。…そっちもいつかやりますけど」と慌てていたのが、まぁ自業自得だな。
個人的には渋公は初めてゼペットを見た会場なので、そこで椿屋がやるのかー、と感慨深いものがあります。
翌日、会場の写真だけでも撮ろう、と行ってみたら工事中でした。一瞬、渋公がなくなった(移転した)と思って焦りました。

ラストは「君無しじゃいられない」。 
イエローモンキーの「太陽が燃えている」という曲があるのですが。この曲について吉井さんが何かのインタビューで「ファンと僕らとのことを歌った歌です」と言っていて、その当時のファンを羨む気持ちが一層強くなったものですが、「君無しじゃいられない」が椿屋にとってのそれに当たるんじゃないかな、とふと思いました。ステージの上から下からお互いに向かって「君無しじゃいられない」と手を伸ばす姿がそう思わせました。


ただ無性に君が好きで その異常な熱が好きで

…そうじゃなきゃ年に何度も上京しないよ(自分に苦笑)


恒例のカーテンコール(カーテンないけど)。中央でまず1回。で、こっちに来るぞ来るぞ…と思っていたら。誰か一人さっさと帰ろうとしてますけど(笑)手を繋ごうとしてやっと気付く中田君。慌てて舞台袖から走ってきたたかしげとそれを受け止める中田君が可愛くて可愛くて…りょうちんが後ろ蹴りしようとしてたのがまたいいんだよなぁ。あー、いいもん見せてもらいました。
…こういう光景、去年の夏にも見たような。ゼペットの解散ライブで(笑)


今回、新曲をあと2曲(全部で3曲)やってくれたのですが、これは椿屋化けるね。「サイレンス」の歌詞が聞き取れた限りで判断すると韻を踏んでいる、というか言葉遊びの要素があるというか…今までにはなかったパターンですよね。その流れの中で出てくる「I don't know」は全然違和感がなかったけれど、でもこれ、椿屋に和を求めていた人は拒否反応を起こすだろうなぁ。
幸か不幸か、私は椿屋に和を求めてるところは全くなくて、寧ろ日本一になると言うなら和に拘ってちゃダメでしょう、と思っているくらいなのですんなり入ってきました。あー、シングルに入らないのが悔しい!早く歌詞をじっくり見てみたいものです。
※4/3追記・訂正
「サイレンス」はシングルに入りますね。すいません。

「トーキョーイミテーション」については前に書いたとおりです。中田裕二、頭おかしい(笑)


まとめに入ろうとしたのですが、まとめられない(苦笑)
そもそも熱視線を見られたことからして奇跡みたいなもので、それに加えてあんな新曲3曲も聴かされて、渋公でワンマンやるだとか、もう脳のキャパ超えてまーす(あ、今回ソールドアウトはしてないけど、キャパはとっくに超えてるって言ってましたね)。これからシングルが出たりだとか新しいアクションがある毎に、この熱視線で見たり聞いたり感じたりしたことが一つずつ消化されていくのかなぁ、と思います。
…と、まとめを放棄してみる。

ぐだぐだですんません。
一つ書き忘れていたので補足。終わってみたら最前でした(それだけ)