包帯クラブ/天童荒太

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)

永遠の仔」ほどの強烈な印象はなかったけれど(あれを超える小説ってのは無いんじゃないかとさえ思う)、じんわりと心が熱くなるお話でした。


ところどころに挿入される、大人になった「包帯クラブ」のメンバー達の報告は必要なのか、余分なのか…そこがちょっと気になりました。いくら十代の頃にあんな強烈な体験をしたからと言って、あんなにも皆が皆、特徴ある職業に就くとは限らないんじゃないかなぁ。1人くらいは普通の勤め人になっていても良かったような。
…それを差し引いても十分満足ですがね。


そして、つい今さっき知ったのですが、映画化されるようですね。これ、キャスティングがぴったりハマってる気がします。