03/28 APARTMENT限定ライブ@Zher the ZOO YOYOGI

戸惑いの中でどんどん時間が進んでいく。ライブが終わりに近づいて行く。そんな焦りを抱えたまま棒立ちでステージの上の中田くんを見ていた。
どうしようどうしよう、全然楽しくない。どうしてだろうどうしてだろう、全然気持ちが盛り上がらない。周りはみんな盛り上がっているのに、ステージの上の中田くんももの凄く楽しそうなのに、なのにどうして。


すごくいいライブだったと思います。中田くんは「空気が薄い!」と言いながらも最後までガッツリ歌いきっていたし、殆ど見る余裕がなかったけどやっちんもたかしげもりょうちんもとてもいい表情をしていたと思う。
だけど私個人としてどうだったかと言えば、今までにないくらい気持ちの動かないライブだった。あれだけボロボロだった九段心中よりも4 THE LOVERS初日の横浜よりも何も感じなかった。ステージの上で起きていることに現実感がなくて、みっちりと詰まった音も耳や脳をするっと通過していってしまう。おかしい、こんなはずじゃないと思って無理にでもノッてみようかと思ったけど、何故かそれも違う気がしてひたすら「その時」が来るのを待ってじっと立ち尽くしていた。ひとりでに体が動き出して、耳が音を拾いだす瞬間を待っていた。


やっと「ああ!」と思えたのが「おニューなギターでおニューな曲を」と前置きしてやった新曲、って遅すぎですよね。その前にいくらでもいつもの私だったら踊りあがっているような瞬間はあったのに。あの曲とかその曲とか…
と、セットリストについて何も触れないのはその記憶が忘却の彼方に行ってしまったからではなくて、またしても中田くんから緘口令がしかれたからです。


今日は「熱視線」のプレイベント的なものだから、と言って。



…は?


何て言った?



あいた口がふさがらない、とはこのことか。「ようやくファンクラブらしいことができた」と言っていたのに、それなりなスペシャルを期待して足を運んだのに、ツアーのプレイベント?…ふざけんなよ。
すいません、言葉が悪いのはわかってます。だけど本当にその瞬間にそう思っちゃったんだよ。ふざけんな、って。
今度の熱視線は名古屋が初日だから、前回以上に楽しみにしてたんです。何が起こるかわからないツアー初日、それが地元で見られる!って。だけどあんな風に言われたら1曲目はあれなのか、とか余計な情報がある状態での初日になってしまう。これでもし名古屋の1曲目が今日と同じだったら本当に悔しい。2曲目も同じだったら本気で泣きながらライブを見ることになるかもしれない。
それに加えて昨日のライブはファンクラブ限定のライブなんだよ。確かにいいライブだったけど、普通にいいライブってだけだったよね。もっと「今日ならでは!」という何かが欲しかった。勝手に期待してたこっちが悪いのか?そうなのか?

ラストのあの曲でYANCYさんを紹介する時に「やっと見つけた俺の相棒!」と言った時にも「あれ、じゃあ清水パパは?」と思ってしまったのだけど、中田くんは…何て言うか軽率な発言が多い気がする。本人はそれほど深い意味はなく言っているのかもしれないけど、ファンというものはいちいち深刻に受け取ってしまうのだよ。

だからさ、もし仮にそうなんだったとしても「熱視線のプレイベントだ」とか言って欲しくなかったんだよ。楽しみにしてたんだから。



じゃあ、もう椿屋が嫌いなのか、気持ちが離れたのかっていうとそんなことはなくて、そんなことはないから困ってしまうのだけど新曲がめちゃくちゃ好きな感じなんですよ。
ああああ、あんなにどんよりとした気持ちでライブを見たのに新譜が楽しみで仕方ないなんて、厄介だなぁ!


だけど、やっぱり椿屋好きですよ。好きだから、がっかりもするし文句も言うんです。