心にナイフをしのばせて/奥野修司

心にナイフをしのばせて (文春文庫)

心にナイフをしのばせて (文春文庫)

1969年に起きた高校生が同級生を殺害し、首を切り落としたサレジオ高校首切り事件のその後を追ったノンフィクション。
ほぼ全編にわたって被害者家族(母親と妹)の独白という形を取っているのですが、だからこそ伝わってくる悲惨さがある。殺人事件というものはこんなにもその被害者家族を壊してしまうものなのか。