2/11 DRF5@CLUB CITTA'川崎

去年行った「暴ジャイアンナイト」がとにかく楽しかったので、今回も期待大で向かったDRF5。正直なところ前半は全くと言っていいほど楽しめなかったのですが、それはまぁ好みの問題で。自分がデジロックとかエレクトロ(でいいのかな)にはとことん食いつかないんだなぁというのがよーくわかりました(苦笑)
あとは当日にも愚痴りましたがfeat.THE YELLOW MONKEYの告知なしの中止。確かにタイムテーブル発表の時点で名前出てないんだからわかるだろうよ、と言われてしまうかもしれませんが、それでもやっぱり当日あの場所に行くまでもしかして…って思い続けてたんですよね。だから早い時間から会場にいたし、Barステージの方も覗いたりした。だけどどこにも何にも告知されてないのに、あの日あの場所でイエローモンキーの曲がかかることはなかった。イエモン軍団のトークも聞けなかった。楽しみにしてたのに。椿屋のライブと同じくらい楽しみにしてたのに。…ってわけでずどーんと落ち込んだ上にライブアクトはどうにも苦手な感じのバンドばかり、DJもなーんか趣味が違う選曲で(それに加えて某DJ氏の「今日この会場で一番かっこえぇんは俺や!」発言にどん引き)。椿屋までの時間が途方もなく長く感じられました。


でもね。中盤以降からだんだん楽しくなってきました。初めのとっかかりはperfumenかなー。あれは笑った!ホントにふつーの男の子3人が出てきてperfumeのダンスを完コピするだけなんですけど、もうすっごいの!元のダンスもはっきりとはわからないけど「あー、あんなのやってるよなー」って感じでゲラゲラ笑いながら見入ってしまった。
その後がLEO IMAI SOLO UNION。会場の盛り上がりはいまいち(いや、もっと寂しかったか…)だったけど、個人的にはこの辺りからライブアクトに集中できた。やっぱり人の声っていいですよねー。
それ言ったらte'はどうなるんだよって話ですけど(笑)いや、あれは元々インストだからいいんです。インストじゃないのに人の声が人の声として聴こえないのが感覚的に受け付けないだけなんです。ここではダイノジの乱入もあってかなりの盛り上がりに。つうかドラムの方カッコいいですねー。前に見たときは多分死角に入って見えてなかったんだな。

で、その次がVOLA&THE ORIENTAL MACHINEだったんですが。もっっっのすごい楽しかった!椿屋のために温存しておいた体力の半分くらいもってかれました(苦笑)
予備知識が「ボーカルがナンバガの人」ぐらいしかなかったけれど、そんなの全然関係なかった。どんどん飛び出してくる音に乗って勝手に体が動いてたもんなー。いや、本当に面白かった。また機会があれば見たいです。


さーて次はやっと椿屋だー、と前方に移動しはじめたら…「実弾」が!この時のDJ氏は良かったなー。私の好みにガッチリ合ってて、かかる曲かかる曲にいちいち反応してしまいました。だってさーまさかシャムシェイドとか黒夢とかグレイとかかかると思わないじゃない。どれも特別好きだったってわけじゃないけど、世代的に無視できないですよ。しかも「BURN」までかけてくれて。イントロ聴いただけでガッツポーズ!だけどあまりに舞い上がりすぎて椿屋ver.だということに気付くのが大幅に遅れました(笑)今回、転換中はステージに幕が下ろされてたんですが「BURN」がかかったらステージ側から幕をバッサバッサ揺らしてて、それが「あ、それ俺たちだからー」とアピールしてるみたいで面白かったなぁ。DJ氏も「こっちに本人いるから!」みたいな感じでステージ側を指さしてくれてたり。ブログを拝見したら椿屋のライブも見たりされてるみたいですね。「楽屋で中田くんに会ったらすごく格好よかった。俺、男だけど抱かれてもいい!」みたいなことも言ってましたし。前半のテンションの低さが嘘のようにニヤニヤしながら飛び跳ねてました。9mmの「Vampiregirl」もかかったし、楽しかったなー。


で、ついに椿屋のライブですよ。当日書いたセットリスト合ってましたねー。わーい(そこで喜ぶか)
まぁとりあえず初っ端から「螺旋階段」はいかんですよ。反則です。
今回この気持ちいいほど異色の組み合わせのイベントで椿屋はどう攻めてくるんだろうかということにもの凄く興味があった。ランブルとかLOVE 2 HATE、マイレボリューションみたいな(椿屋としては)踊れる曲を持ってくるのか、それとも敢えて「和」の要素の強い曲で固めてくるのか。個人的には後者を期待してました。前者でやっても勝ち目ないじゃん(苦笑)でも逆に和とか歌謡の要素のある曲だったら圧勝できる、むしろ不戦勝だ、と思ってる。そこが椿屋の一番の強みだとずっと信じてる。
そういう心づもりで見たライブで「螺旋階段」「恋わずらい」と立て続けにやられたら、そりゃもうニタニタしながら見るしかないじゃない!「恋わずらい」の時だったかなー、りょうちんがスティックをクルクルッと回してるのに見惚れてたらマイクスタンドを回り込んで動こうとした中田くんがそれはそれは格好よくコードをさばいててですね、多分声には出してないと思うけど「うひゃー」と、あれ、声に出して…言ってたかも…(バカですみません)。初めてハンドマイクを持って動き出した頃からそろそろ5年(そんなに経つんだ…)ってことで、もうすっかり板についてますね。まさかマイクスタンドを振り回すことはないでしょうけど(腕力的に無理だろうな)、また新たな驚きを目撃したいなぁなんて思う結成10年目の春。そっかー今年の夏が来れば丸7年間椿屋にやきもきさせられてることになるんだねぇ…やきもきしてるのはこっちの勝手ですけど。ええー7年か…(改めて数えてみてちょっと動揺してます)
しかもその次が椿屋を知った最初の曲「群青」!イントロ聴いた瞬間に思わず声を上げて飛び上がってしまいましたよ。ああーやっぱりこの曲が一番好きだなぁ。
その次の「トーキョー・イミテーション」は久しぶりだなぁという印象が。あれ、ツアーではやってない…か?(残念な脳みそです)
で、またその次で叫びました。周りの方々すみませんでした。でも「サイレンス」だから仕方ないんです。勘弁してください。
それで更に「LOVE CREATURE」って!俺のメンツがたたん、ってまぁそういう事だわねと今さらながらに思いながらもあまりにあんまりな中田くんの動作に盛大に噴いてしまいました。周りの方々すm(以下略)
最後は「幻惑」。あー赤坂2日目を思い出すなー。そしてふと「あぁこの曲から4人での椿屋四重奏になったんだよなぁ」とちょっとしみじみしてみたり。

MCで「実は昔からダイノジが好きで…」ととあるネタをやってほしい!と無茶ぶりしてたんですが、どうやら本当にやっていただけだようで。あー見てみたかったなー。でも中田くんによる再現も見てみたかった(笑)

中田くんの声が本調子じゃないなー、とか楽器隊の音が聴こえにくかったかもなーとか色々思うところもあったりしますが、実はそれすらも後から思い返してそう思っているだけで、その瞬間はとにかく楽しくて嬉しくて思わずドリンクカウンターへ急いでしまいました(え?)
楽しかった。前半の色んなモヤモヤが綺麗さっぱり吹き飛んだ。来て良かった、ぐったり帰らないで良かった。


ビールの栓を開けて一人でかんぱーい、ってそうだ次はダイノジDJだ!ってことで飛び跳ねてもこぼさない程度まで一気に呑んでいざ。

…やるとは思ったけど、フジファブ2連続。笑いながら踊りながら、泣いた。でも笑った。
29歳で人生が止まってしまった志村さんとこれから30歳になろうとする私。音楽というものがあったから志村正彦という人を知ることができたし、今こうしてここにいる。ここに生きている。きっと30歳になるまでにああしたい、こうしたい、30代ではこんなことをしようっていっぱいいっぱい考えてたと思う。普通の会社勤めをしてる私にだってそういう思いはもちろんあって、だけど表現することを生業としている志村さんにはきっともっと沢山の「ああしたい」があったと思う。でも志村さんは30歳にならない。ずっとずっと29歳のままだ。この微妙で中途半端な29歳という年齢に閉じ込められたままだ。何があって、何が原因でこうなってしまったのかわからないけど、30代の日々を過ごすことなくいなくなってしまった。そして私はこの先約半年何事もなければ30歳になる。ただ単に一つ年を取るだけだとも言えるけど、やっぱりこの区切りは重要だ。
そんなことを考えていたら目に涙がたまってきた。おととしの夏、フェスで大笑いしながら踊った「銀河」を涙目になりながら踊ってるのは何故だ。そうだよ、もう二度と志村さんの声を聴けないからだよ。もう音源の中にしかいないからだよ。誰かがいなくなるって、嫌だ。

ちょっとしんみりした後はまたゲラゲラ笑ってトライセラまで見て帰りました。フラカンも見てみたかったけどね…翌日も仕事だし、と渋々帰途についたのに思わぬ罠が仕掛けられてたよ!結局家着いたの0時過ぎだよ!せめてもの救いは川崎で夕飯をすませていたことです。あれで空腹だったらイライラが半端なかったぞ(苦笑)