2006/12/31〜2007/01/01 tour06 〜sexual beat explosion final〜「ナカノ・サンライズ」@中野サンプラザホール

開演時刻23:00(あまりにジャストタイムな開演過ぎて焦りました)、終演時刻1:45という長丁場。椿屋四重奏というバンドの今までとこれからをたっぷり堪能させてもらいました。楽しかったー。

思っていた以上にガラガラな会場に驚きつつアンケートを書きかけていたら定刻に暗転。慌てて身の回りを片付けてステージを見る…ん、このイントロは…「ぬけがら」!何故かそこで笑ってしまった私は「笑うとこじゃないよー」と友人にたしなめられてしまいました。悪意はなかったんです。ただ、意外すぎて思わず笑ってしまったんです。
グダグダなアウトロに中田くん本人も会場も苦笑したところで「終列車」おおー、アルバムと同じ曲順。アルバムとは違った曲の繋ぎを楽しむのもライブの醍醐味かと思いますが、こういうアルバム通りの展開がライブで再現されるってのもいいものですよね。私は好きなんですが。


…えーっと、ここから先のセットリストは例によって覚えてないのでネットで拾ったセトリを横目に。そしてどのMCをどこで言ったか、それも記憶が怪しいので大まかなブロックごとにまとめて書きます。
そうそう、3曲目が「一刹那」だったんですよね。まさか聴けるとは思っていなかったので、この選曲はかなり嬉しかったです。今の椿屋が演る和心満載のこの曲。これから先、一つの武器として上手く機能していくといいなぁ…なんてその時は思わず、今あと付けで思ってるのですが、とにかくこの「一刹那」は嬉しかったです。そして格好よかった。
「したったらず!」と、若干舌足らずに叫んで「舌足らず」「群青」「成れの果て」「導火線」。
この時、「導火線」を何故だか「熱病」だと勘違いしていた私は年明け後に驚くことになるわけですが…。やっぱり生中2杯、カクテル1杯、サワー1杯呑んでからライブに行っちゃいけませんね。頭がボーっとしてるから楽しいっちゃ楽しいんですけど。もうしません(別に吐いたり気持ち悪くなったりしたわけじゃないけど)

多分このブロックでのMC。
「他にも色んな○○フェスとかある中集まってくれて、あなたたちはある意味キ○ガイです」の発言には思い当たることがありすぎてひきつった笑いしか出ませんでした。キ○ガイか…否定できないなぁ(苦笑)
やはり会場後方の空席は無視するわけにいかないと思ったのか「ゆったりスペースを取ってあるからね」といった旨のMCも。…後ろにスペースがあっても有効利用しづらいんですが(意地悪)

そしてこの後で久々の「中田裕二ソロリサイタルコーナー」。会場も一旦着席しました。
1曲目は「トワ」。キーボードが入っての九段再現バージョン。あの時とは違って音響も良くて、じっくりと聞き惚れました。やっぱり歌うまいなー、声いいなー
続く2曲目…の前に何だか見たことある人がステージに登場。「もう一人サポートを…バッチグーさんです」笑う会場、おちゃらけるバッチグーさん。3人編成で聞かせてくれたのは「十色の風」。
ライブとは関係ない話ですが、この曲って電車の中で聴く時と家で聴く時とで受けるインパクトが全く違うんですよね。電車の中(それも東京に行って、帰りの下り新幹線の中がベスト)の方がいいですね。確かこの曲って中田くんが仙台から上京する時のことを歌ったものだったと思うのですが、そのエピソードを思い浮かべるからでしょうね。窓から見える景色が段々田舎(泣)になっていく様がほっとするような寂しいような…結局私は東京と地元とどっちが好きなんだろう、どっちで暮らしたいんだろうとか何とか。
…完全に話がずれました。
ソロリサイタルコーナーが終わったところで時間は年越し10分前。あと2曲くらいかなー、なんて思っていたら「この曲で締めましょう(終わりましょう、だったかな)」と。おいおい、まだちょっと早くないかい…なんて勝手にオロオロしながら「風の何処へ」。
その時には「残った時間は何するんだろう…」なんて雑念があったせいで純粋に感動できなかったのですが、今こうして全てを見終わった後で改めて「風の何処へ」を聴くと…色々こみ上げてくるものがありますね。その辺は最後にまとめて書こうと思います。3年って長いよ、やっぱり。
…で、その後にまだお楽しみがあったんですね。「いくッ年くる年」。相当やっちん側に寄った席だったので、スクリーンの右端が見えづらかったのですが、2006年を振り返る写真が次々と映し出されました。これ楽しかったです。また今年もカウントダウンライブをやるなら是非(って行けるのか、自分…)
と、写真が途切れて代わりに映し出されたのは「59」の数字。遂にカウントダウンの始まりです。
「20秒前からやりましょう」「3,2,1,バッチグー!で」とか何とか言っているうちに20秒前。さん、にー、いち、ばっ…スパーンと飛び出してきた銀テープに心を奪われて「バッチグー」言い損ねました。すいません。

さて、年明け1曲目は…とその前にここで長いMC。
「2006年と2007年の椿屋四重奏は何が違うか…」と話し始めるのを聞いて遂にその時が来たことを知りました。ずーっと待たされていた「ナカノサンライズでの重大発表」
永田貴樹のやる気が違います!」おいおいおい…と猛烈な脱力感に襲われたところに、それに追い討ちをかけるかのようなたかしげの全くやる気のない「そうだー」の掛け声。でも、そうやってネタに絡んでくるようになっただけでも今までとは違うよね…と無理矢理自分を納得させようとしていると次のネタ(おい)
永田貴樹が結婚します」熱視線Ⅳで婚約でナカノサンライズで結婚ですか。ちゃんと段階踏んでるのね…って違ーう!!そろそろ真面目に話してくれよー、なんてイライラしてきたところで更にもう1つ。
「やっちんのギターが上手くなります」ここで自ら「シンジラレナーイ」と突っ込んでしまったやっちんには笑いの神が憑依しているのかもしれません。でも、ここでのおふざけには正直ちょっと苛ついてしまいました。今まで散々焦らしてきたんだから、この日はサラッと発表してほしかったなー、なんて。
で、やっと本題。
椿屋四重奏、2000年結成、2002年『突き刺すロック』でデビュー」…2002年じゃなくて2003年だし。「突き刺すロック」ってタイトルじゃなくてコピーだし。とか酔っ払いが脳内でツッコミを入れていると…
「2007年1月1日、椿屋四重奏はメジャーデビューします!」
いやー、自分でも驚くほど冷静でした。前日にブログを読んだだけで涙目になってたくらいなので、こりゃ当日は泣くな。友達が隣の席にいようが泣くな、と思っていたのですがとても冷静にその言葉を聞いていました。それはきっとこの「メジャーデビュー」というニュースを私がずっと今か今かと待ち構えていたからだと思うのです。やっとこの時が来た。そんな気持ちが強くて、嬉しいというより寧ろ気持ちが一旦フラットな状態に戻った感じがしました。
「気になるレコード会社は…ワーナーミュージックジャパンというところからデビューします」気になるのはどこのレコード会社か、じゃなくて(どこがいいとか悪いとかわからないし)いつデビュー音源が出るか、なんですけどねぇ。結局この日、それについての発表はなくてちょっと拍子抜けしてしまいました。終演後にロビーに出たらポスターがバーン!と貼ってあったりして…なんて妄想もしていたのですが…うーん。
でも、
「自分達に相応しい場所で戦おうと思いました」
この発言には深く深く頷きました。インディーズとメジャーで何が違うのか、正直よくわかっていない人間が言うのも何なんですが、やっぱり中田くんが目指しているものを思うとメジャーの広いフィールドでやっていくのがいいんだろうなぁ、とは思います。より多くの人に椿屋の音楽を届ける、そのためにはやっぱり、ね。メジャーデビューのことに関してあまり多くは語らなかったのですが、この一言ですっかり納得させられてしまいました。

そして、この後に歌われたのは「プロローグ」。これ以外の選曲は考えられない!という感じですよね。椿屋が新しいステージに進む度に歌われていくのだろうなぁ。

この後「トーキョーイミテーション」「アウトオブザワールド」と音源化されていない曲が続いたのですが、「トーキョー〜」のベースソロを聴くたびにニヤニヤしてしまう私は実際音源を手にしたらどうなってしまうのでしょうか。手に入れた日に何十回とリピートしそうで恐ろしいです。まぁ、それもいいですか。
そして「アウトオブザワールド」。私は今回初めて聴いたのですが、これも変な曲ですね(いい意味でね)。なーんか気になる。もう1回聴きたい。だから早く音源を!…結局はそれです。デビューシングルなのかデビューアルバムなのかわかりませんけど、とにかく早く音源で聴きたいです。
「小春日和」で「君が儚いんだ」の部分を会場に歌わせたり、「共犯」前のコーラスの練習が「とーしーこし、なかーの、つーばーきや」「もてーる」(最後だけ中田くんも参加)に変わっていたり、と細かいところでスペシャル感を演出しつつ「熱病」へ。
これ、本気でビックリしました。「ええー、さっきやったじゃん!」って。さすがに途中で勘違いに気付いて、酒帯びでライブに来たことを少し反省しました。もうしません。
そして「熱病」のあとに更にもう1曲新曲を披露。うーん、これもゴリゴリした感じです。「東京の上空を戦闘機が飛ぶ」とか、そんな歌詞だった気がします。今後はこういう系統で行くのかなぁ、でもバラードもやっぱりやるんだろうなぁ、デビュー曲がどれになるかで印象変わっちゃうなー、とかいらぬ心配をしながら聞き入っていました。
しーんと静まり返った会場。「…静かだね。サイレンス!」と「サイレンス」。年明け後から新曲を次々に聴かされていたせいで、実は今回の「サイレンス」は今までほどには盛り上がれなかったです。でも、新曲の方が印象が強いってのはいいことだよね!と前向きに考えることにします。
この後、愛憎タイムを挟んで「螺旋階段」「踊り子」「空中分解」と怒濤の3曲で本編終了。

「もう1回!もう1回!」が「もーういっかーい」になり(ニュアンスの違い、伝わりますか?)「アンコール」になっても出てこないメンバー。友人と「『もういいかーい』って言えばいいんだよ」とか「ここまで待たせるなら着替えてるよね」「全身白!」「あ、メイクしてるんだよ」とか滅茶苦茶なことを言いつつ待つ。待つ…
白スーツだー!!(「全身白!」と言っていた友人は狂喜!)
「クラブ椿へようこそ」って、やっぱりホストなんですか(違う)白スーツ姿が恥ずかしいだの、これで最初で最後だの言って「特別にこの曲を…」と、このイントロは!!
「ワインレッドの心」!驚いたあとはひたすら聞き惚れていました。いいお年玉もらいました。

「UKで学んだことを全て生かして、メジャーで暴れ回ろうと思います」と若干噛みつつ(笑)決意表明をして「感謝と愛を込めてこの曲を」と「紫陽花」。いやぁ、いい曲ですね。歌うまいですね。こんな感想しかなくてすみません。

そして最後は恒例となりつつ掛け合いの後「君無しじゃいられない」。中田くんがステージを降りて、会場をぐるーっと一周走り回ってました。通路側の席だったのでもしかしたら!とちょっと期待したのですが、1ブロック向こうを物凄い勢いで駆け抜けていきました…そういえばマイクにコード無かったんですね(がっかりしたので冷静な観察)

「ありがとうございました!愛してます!」と何度も言ってステージから去って行く4人を見ながら楽しかったなぁ、良かったなぁ、とそればかり思っていました。
中田くん自身も「今までで一番いいライブができている」と言っていたけれど、本当に濃いライブだったと思います。会場の後ろが空席だらけだなんて感じさせないくらいでした。でも、来年は会場をガッチガチに埋めて!
「今日来た人はこの日を絶対に忘れないで下さい」…忘れられるわけないよね。


とりあえずライブそのものの感想はこの辺で。酔っ払ってライブ行っちゃだめですね(実は結構反省してます)
ライブが終わってからつらつらと考えたことや全体を通しての印象については別で書きます。感想が長くなりすぎました(また反省)