空中ブランコ/奥田英朗

空中ブランコ

空中ブランコ

数ヶ月前(ん?もっと前か?)に読むタイミングを逃して、先日やっと読了。
「義父のヅラ」で思わず声を上げて笑ってしまいました。義父であり、自分の所属する医学部の学部長でもある野村のヅラを外してしまいたい、それも大勢の人の目の前で。そんな衝動に取り付かれてしまった神経科医。この医師が伊良部先生の大学の同期生なわけですが、あの伊良部先生が同期に好かれていたはずもなく同窓会の席では陰口のオンパレード。「医師国家試験に合格した時にフリーメーソンの関与説まで出た」って、伊良部先生どんだけ…(ところで「どんだけぇー」ってどういうシチュエーションで使う言葉なんですか?)
一方、「女流作家」はちょっとあっさり終わりすぎかな、と。でも、マユミさん(無愛想でセクシーな看護婦さん)が思わぬ活躍をしてときめきました(苦笑)