私は「うつ依存症」の女/エリザベス・ワーツェル

私は「うつ依存症」の女―プロザック・コンプレックス

私は「うつ依存症」の女―プロザック・コンプレックス

4〜5年前にクリスティーナ・リッチ主演で映画化されたものを見ました。そして今さら原作を読んでみたわけで。
彼女ほど深く重いものではないにせよ、10代から20代にかけて感じるとらえどころのない不安や絶望というのは多くの人に共通するものだと思う。実を言えば私自身も大学4年間のうち、結構な時間を鬱々とした自問自答に費やしてしまったことを否定できないので、読みながらううーんと唸り、あの頃の闇にまた飲み込まれないようにところどころで気分転換をしつつ読了しました。ホントにあの4年間は酷かったなぁ…今はこうして半ば笑い話みたいにして振り返れていますが、当時はちょっとシャレにならない感じでしたよ。病院の世話になるような事態は引き起こしていないですけど。
で、その頃の気分を危うく思い出してしまいそうなこの本は面白かったけど、危険。どっぷり浸って共感しちゃいけないと自分に言い聞かせながら読みました。映画は…どうだったかな。クリスティーナ・リッチがとてもハマってたことだけ覚えてます。