クワイエットルームにようこそ/松尾スズキ

クワイエットルームにようこそ

クワイエットルームにようこそ

映画とはキャラが違う(小説だと複数の人にわけているのを映画では1人に集約している)人が何人かいて、それを思い出しながら読んでいたらあっという間に読了。
「たまたま運悪く高価な壺を割って多額の借金をしてしまう人がいるように、ミキもわたしもたまたま正気を踏み外した場所に精神病院があって、身動きが取れなくなっているだけなのだ。」という一文に納得。正気を踏み外すか踏み外さないかは大きな違いだけど、その一歩がどちら側に着地するかなんて案外運次第なのかもしれない。