http://www.office-augusta.com/nagasawa/blog/2008/11/post-48.html
ここ最近は近況報告みたいな内容が多かったから、そんな軽い気持ちで読み進めていたらザックリやられてしまった。

終盤の傘のくだりを読んでいて頭にパッと思い浮かんだ曲が2曲ある。1曲は椿屋の「アンブレラ」、そしてもう1曲はゼペットの「PRIDE ONE」。
前者はまさにこの内容にピッタリの歌詞で、どちらもきっと同じことを言っているんだと思う。人には悲しみから心を、自分を守るための傘が必要なんだ、と。それに対して後者はこう歌っている。

空がまた いたずらしてる
ある人は ずぶ濡れを選んで
僕はまた 傘をさしてる
できるなら 打ちのめされる勇気を
いつの日か びしょ濡れになれる勇気を

心が折れないように、自分に絶望しないように傘を持つことも大事だし、傘なんていらないなんて言う人は信用できない。だけど、いつかその傘を捨てて歩きださなきゃいけない時がきっと来る。悲しみに負けないようにするだけじゃなくて、悲しみを超えていかなきゃいけない時が。ただ、その時に傘を持っている人にみじめな顔をして助けを求めなければ、それでいいんだ。びしょ濡れになったままそこに立っていられる強さがあればいいんだ。雨はいつか止んで太陽が濡れた体を乾かしてくれる。それをじっと待っていられる強さをいつか手にしたら傘なんて捨ててしまえばいい。


…なんてことをいちいちゴチャゴチャ考えるから、友達に「何で暗い曲ばっか聴くの?」とか言われるんだろうな。明るいだけの曲なんてつまらないじゃん、とその時は答えたんだけどね。本当にそう思うよ。明るいだけの曲だってもちろんあっていいし、それを聞いて楽しい気分になればいい。だけど、それはその時限りのもので、こうして何かのきっかけで思い返したり考えなおしたりすることはないと思うんだ。そして私はこうしてぐるぐると暗い考えに浸りたい性質なので(苦笑)、傍から見れば暗い曲ばかりを好んで聴いてしまうのですよ。
人生が明るいだけでないことなんて誰でもわかってると思ってたけど、そうじゃないんだよねぇ意外と。あ、私にそうやって聞いてきた友人はこんな私とかれこれ5年ほど付き合いが続いている人なのでそれなりに暗いです。