2009/3/22 感情X線第3撮影@下北沢CLUB251

3曲目くらいから俄然良くなるスロースターターでも
「東京ロックス」から「妄想ガール」という怒涛の流れで手拭いを取り損ねて(…たよね)も
東京マラソンに出てきた、としょーもないウソをついても
ビールはそろそろやめようと思うご高齢でも
焼酎をコーラで割ったら「…コーラだね」という、配分を間違えたとしか思えないミスをしても
スタッフの男性のジャケットを借りて、着て、すぐ返してても
しかもそれが若干サイズが合ってない(中身が細すぎ)としても
客にアンコールを強要する俺様っぷりを発揮しようとも
そしてその理由が「喋りたいから」なんていうロックスターらしからぬものだったとしても
喋りたい一心で誰よりも早くアンコールで出てくるボーカリストだとしても
それなのに案外他のメンバーもさっさと出てきちゃって話し足りなくて残念そうにしてても
告知を最後の最後で放棄してフライヤーをぶん投げたとしても
「依田失格」なんて缶バッヂが作成されていたとしても
インタビューでインタビュアーに「はい?(笑)」と聞き返されるようなギャグを言い放っていたとしても
長崎に対する印象が何か間違っているような気がしても



でも、



「水槽のマリー」をあんなに妖しく哀しく唄えるのはヨダロックだけだ。女っぽさのかけらもない風貌(女性並みに華奢だけど)と声なのに、マリーという名の女性の悲しみと戸惑いと諦めと、そして強さをあの数分の間に表現しきっていた。そんなことされちゃあ、こっちはポカーンと見てるしかないよね。バカみたいな顔して。

第1撮影の時は「ノラ」がそりゃもう素晴らしかったんだけど、今回は断トツで「水槽のマリー」が印象に残っている。音源で聴いていた時はどうしても男女どちらかだけを主人公にして聴いてしまっていたのだけど、今回ようやく1曲の中で切り替えて聴くことができた。「笑ってくれよ」と願う男と「笑っていよう」と誓う女と。そのどっちもがいて、どっちもの思いがあっての「水槽のマリー」なんだな、と実は最初この曲を「かつての恋人(もしくは片思いの相手)を水槽に沈めちゃった(ってことは殺しちゃった)危ない男の曲」だと思っていたなんてことはサラッと無視してただただ呆然と聴き入って見入ってしまった。


…というわけで。いつにも増してヨダロックに釘付けだったため、それ以外の記憶がどこかへ行ってしまいました。「二十面相」でリョウくんが突如タンバリン使いになったことは覚えてますが。あ、それとヨシイさんの衣装が放課後の高校生(結構マジメ)な感じだったことも。4時間かけたというアンドリューのパーマを拝みたかったけど、全っ然見えませんでした。途中で上脱いだなーってのが認識できる程度にしか。ヒデヲさんが前ほど怖いと思わなくなってきた。慣れ?(笑)

ライブがいくつか決まってて嬉しーい!しかも行ける日程が多いので更に嬉しい。早速今週金曜日に行ってきまーす。