6/6 熱視線7 TUMBLING VACATION@名古屋E.L.L.

決して悪いライブだったわけじゃない。それを記録しておくために書きます。


ロッカーに荷物を預けに行ったり、ドリンクをもらったりしていたら前の方が一通り埋まってしまっていたので2段目の一番後ろ(3段目の柵前)で待機。興味ゼロな感じで物販を眺めてみたり(Tシャツは相変わらずぺラい)、そう言えば入口でフライヤー以外に何か渡されたけどあれって熱視線恒例の「おまけ」だったんだろうかと思ったり、ドリンクを飲みほした後の氷をかみ砕いたり、ぼけーっと人間観察を始めてみたり、要はちょっと暇を持て余し始めたあたりでようやくスタート。定刻よりは5分ほど遅れたかな。
まず第一に心配していた衣装はそれぞれこんな感じ。
中田くん→黄色のTシャツに黒ベスト、パンツはグレー(?)髪がだいぶ伸びてました。ちょっとボサボサ(笑)
やっちん→グレーのスーツにインナーは黒、といたってまともな感じ…と思ったら下がハーフパンツだった!ええええー!あ、髪型はぺったりなオールバックではなくなってました。ふんわりしたオールバック(微妙)
たかしげ→黒地に赤プリントのTシャツに赤パンツ。サングラスかけてました(ブログによるとライブ直前に目の周りが腫れてしまったらしいのでそれを隠すため?)
りょうちん→黒Tの上に黄色いパーカー。パンツも黄色と黒でたいそう目に優しくない出で立ちでした。パーカーは割と早い段階で脱いでたかな。
YANCYさん→シャツにネクタイ、帽子と一番オシャレでした。しかも似合う。


ここから後はやった曲なんかも書いてるので一応追記へ。


さて、1曲目は…?と、それはそれは素敵なYANCYさんのソロから始まったので大方予想はついたのですがやっぱり「恋わずらい」。もうこれはライブの定番ですね。ちょっと大人っぽくて、でもそれが精いっぱい背伸びしてる感じで。こういう曲が椿屋の個性なんだろうなぁ。気持ちよく音に揺られてのスタートでした。
次が…あれ、記憶が怪しい(苦笑)「アシンメトリー」でその次が「LOVE 2 HATE」だったかな。逆かな。ともかく物っ凄く楽しくって仕方がなかった。「アシンメトリー」を聴くと去年夏のロッキンを思い出すんですよね。灼熱の太陽の下で汗だくになって、それでも笑いが止まらないほど楽しかったあの日のことを。だから無条件でテンションが上がってしまう。だけど少し下がったところで見ていたから周りの人たちは割と大人しめで、それがもどかしくてもどかしくて。

ここで最初のMCがあったかな(歓声もあったけど、今回はそれは無視して書きます)。何喋ってたか覚えてないけど(笑)
そしてその後の曲順は恐ろしいほど覚えていません。何をやったかくらいはだいたい覚えているけれど。なので印象に残っている曲の感想を順不同で。


「パニック」「マイ・レボリューション」→この2曲を続けてやるなんて私を殺す気ですか!(アハハ)4〜5曲終わった時点で一段下に降りて思う存分音にまかせて動いていたのですが、もうね…もうね…楽しすぎるよ!「パニック」のイントロに入る前に中田くんが思いっきり、そりゃもう喉を傷めないか心配になるほどに絶叫していて、だけどそれがまた格好よかったんだ!わかる人にはわかる、という説明になってしまうけど、「See-Saw Girl」の吉井さんみたいな絶叫です。あ、そういえばHEEFESTの時にはその絶叫も込みでやってたっけ?
「サイレンス」もそうだけど、この手の曲を唄っている時の中田くんには何かが乗り移っている。それは悪魔かもしれないし、野性の獣かもしれない。何にせよ普段の中田くんとは全く違う「何者か」になっている。そうやって我を忘れて入り込める曲ができるようになった大きな理由の一つはやっちんが入ってギターを手放せたことなんじゃないかな、と思う。マイクだけを握り締めて思うがままに叫んで動ける自由を手にできたからこそ生まれた曲なんだと思う。

「波紋」→昨日ぼかして書いた意味がないじゃないか!ってね。まぁイントロがめちゃくちゃだったのはあれなんですが、やっぱり凄い曲ですよ。個人的には熱視線の醍醐味は「過去の楽曲をやる今の椿屋」を見ることにあると思っているので、実は今回のハイライトはこの曲だったりします。青と赤の照明に彩られたステージの上で無表情に言葉を吐き出していく序盤からじわじわと温度が上がっていく感じがたまらないんだ!しかも音はとてつもなく和なのに、ステージの上にいるのは黄色だ赤だとやたらと華やかな衣装に身を包んだ人達、っていうそのギャップがまた!見た目もわかりやすく和だった頃よりかえって格好いいんじゃないかとさえ思ってます。だからこそあの失敗が悔しいんですよ。本っ当に悔しい。

「スピード」→「BOφWYみたいでしょ?」なんて中田くんは言っていたけど世代がちょっとだけ違うからわかんないなぁ…ってあれ?中田くんって私より1つ下だよね(笑)まぁでもお兄さんがいるから影響されて聴いたりしてたのかな。それっぽいかどうかはともかく、この曲フェスでやったら盛り上がるだろうなぁ。あああ、どうしようロッキン行こうかな、行きたいな、どうしようかな。

「シンデレラ」→歌謡ロックをやらずして何が椿屋だ、ということを強く訴えたいわけですよ(誰にだ)このどうしようもない昼ドラ感がツボに入りまくりです。

「ジャーニー」→やっちんのシャウトに素でビックリしてしまった。多分体がビクーンってなってたと思う(笑)そしてこの曲はそんな威勢のいい曲なのかどうか、いまだにちょっと戸惑いが残っています。

「共犯」→この曲の時、喉が結構辛そうだったのが気になった。でも唄い終わってボソッと「こういう曲も似合うようになってきたね」と言った時の何ともさりげない笑顔がめちゃくちゃ可愛かったんだよぉぉぉ!(落ち着け)

「幻惑」→熱視線6@名古屋のことを思い出した。あのまさかまさかのダブルアンコールのことを。退場を促すスタッフの方が出てきても手拍子は鳴りやまなかった。あとちょっとだけ時間を共有したい、もう少しだけでいいからその音を聞かせてほしい。そんな思いが届いたのかスッと4人が戻ってきてバキッと「幻惑」を鳴り響かせて、そして去っていた。椿屋ってやっぱり格好いいな、と何十回も何百回も思ってきたことをまた思ったあの瞬間がくっきりと思いだされた。本当にあの時は嬉しかった。「幻惑」が忘れられない思い出のBGMになったんだ。

「(新曲)」→ところどころ聞き取れた歌詞から推測するに「別世界」かな?と思っているのですが。アルバム1曲目にしては柔らかい印象の曲だなぁ、と思いました(違う曲かもしれないけど)でも、こうして入口をソフトにしておびき寄せておいて中にはあんな曲やこんな曲が…ああ、怖い。椿屋怖いよ(いや、違う曲かもしれないよ)


ホントにね、ライブは良かったんですよ。色々言いたいことはあるけれど、それはそれとして。
ごく初めの方で中田くんが「椿屋四重奏に戻ってきましたー!やっぱり居心地がいいなぁ」なんてことを言っていたのだけど、それは見ていてもよーくわかった。先日の品川でのイベントでも感じたけれど、やっぱり中田くんは「椿屋四重奏中田裕二」なんだよ。やっちんの横で、たかしげの横で、りょうちんの前で唄っている時が一番輝いている。HEEFESTでの無邪気に楽しんでいる笑顔も、SONG COMPOSITEでのただまっすぐに歌に向かう姿もそれぞれ良かったけれど、やっぱり一番は今ここでこうして歌っているこの姿だよ、とステージを見上げながら強く強く思った。
やっちん加入の前後くらいか、もうちょっと前だったか、もしかしたら中田くんはいつかソロ活動を始めてしまうかもしれない、そして場合によってはそちらに専念してしまうかもしれないと不安に思っていた時期があった。確か「音楽と人」のインタビューでもそんな感じの発言をして編集長に思いっきり「まだ早い!」と叱られていたけど(今確認したら2004年の夏でした。随分前ですね)、今はそんなことこれっぽっちも思わない。だって、中田くんが椿屋から離れられるわけがないもの。中田裕二中田裕二でいられる一番のステージが椿屋四重奏なんだから。
この熱視線ツアーはその確信を深めていくためのものなのかもしれない。中田くんが椿屋四重奏のボーカルであることの意味、この4人が椿屋四重奏であることの意味をファンも含めてみんなで確認するためのツアーなのかもしれない。その先に待つカーニバルで思いっきり跳ね上がるための足場固めの時期なのかもしれないね。


世界が変わる、名古屋の世界が変わる、名古屋のみんなの心の中の世界が変わる、と段々にスケールダウンさせてはいたけれど「CARNIVAL」に込めた思いの熱さと自信の強さは十分に伝わってきた。
だけどさ、世界なんてとっくに変わっているんだよ。CDショップの試聴機で「群青」を聴いてしまったあの瞬間に。もうあの時より前には戻れない。椿屋を知らなかった頃には戻れない。今さらなかったことになんてできないんだ。



結局言いたいことは一つしかないんだ。


椿屋四重奏が大好きです。