小さな食卓/高橋靖子

小さな食卓 おひとりさまのおいしい毎日

小さな食卓 おひとりさまのおいしい毎日

何の気なしに図書館で借りてきた一冊。かなり有名なスタイリストの方なんですね。有名どころか草分け的存在だそうで。

サブタイトルが「おひとりさまのおいしい毎日」となっていて、それに反応したことは否定できません。
またひとつ歳を取って思うのは、私は「一人でいたい」のかそれとも「二人になれない」のか。…まぁ後者なんでしょうけど。
いつか誰かに向かって言った苦し紛れの一言が結局のところ真理なんだろうな、と思う。
「自分のことが好きじゃないから人のことも好きになれないんだ」
その時のことを思い返すとあれこれ不愉快になるのだけど、自分が放った一言が会心の一撃過ぎて記憶にどっかり居座ってしまっている。

一人っ子に生まれ育って、兄弟のいる人の日常が想像できないのと同じように、身内でもない誰かと2人で暮らしていく、ということがわからない。そして誰かと時間を共有するということも実はよくわかっていない。
世の中の大半の人たちが誰かと時間を、人生を共に過ごすことを選択している理由がわからない。そこに理由なんて無いというならば何故私にはそれができないのか。

わからない。