こころ/夏目漱石

こゝろ (角川文庫)

こゝろ (角川文庫)

「そういえば読んでいなかった名作を読もう」シリーズ(自分の中で勝手にシリーズ化)
これは10代で読まなくて良かったかもしれない。良くも悪くも単純で影響を受けやすかったあの頃に先生とKの悲劇に触れていたら、今以上に厄介な大人になってしまっていたような気がする。

ただ、この文章の感じはすごく好きだなぁ。内面では情念が渦巻いているのに、それを全く感じさせず寧ろ冷静さが目立つ先生の遺書。登場人物たちの言葉遣い。
これを機会に他の作品も読んでみようかな(今更、とか言わない!)