受け入れてなんかいないけど。
納得なんかしていないけど。
受け入れようとも思わないし、納得しようとも思わない。
少なくとも今は、まだ。

いつか、それはできるだけ近い未来であってほしいけど、三人編成の椿屋四重奏が4人目の不在を感じさせないバンドになって、そしてかつてその4人目だったやっちんもどこかでギターを弾いて笑っていられる日が来たら、その時やっとこの決断を納得して受け入れられるようになるのだと思う。

本当は今ここで中田くんの、やっちんの、椿屋四重奏の決断を受け入れるべきなんだろうと思う。いくら嫌だとわめいても泣いても、やっちんはもう戻ってこないし椿屋四重奏は次に向けて動き出している。その中でこうしてグズグズ言っているなんてただの面倒くさいファンなんだけど、それはわかってるけど、でもどうしようもないんだよ。中田くんの悔しさも、やっちんの悔しさも、たかしげとりょうちんの苦しさも想像できる限り想像し尽くして理解したいけど、だけどこの決断を理解するのにはまだまだ時間が必要なんです。

でも、これが最善の決断であったんだろうなとは思う。中田くんの中に「解散」という選択肢もあったことが本当に辛かったし怖かった。「大切なお知らせ」の先に書かれる言葉が解散だったとしたら、と考えると本当に怖い。とりあえずはその選択肢を選ばなかった中田くんに感謝するしかない、本当に。辛かったと思うけど、いっそ終わらせてしまう方が楽だったのかもしれないけど、でもそうしなかった中田くんに感謝したい。ありがとう。もう少し一緒に夢を見させてください。

熱視線@名古屋のMCでレコーディング中に突発性難聴になったり喘息も酷くなったなんて言ってたけど、それには多分にこの件に関するストレスが影響してたんだろうな。作ろうとしている世界は明るく輝くものなのに、それを作る現場ではこんな葛藤があったなんてね。

音楽と人」を読んでショックだった。とにかくショックだった。あの場でも全てを語り尽くせているわけではないだろうけど、でもあそこで語られている事実だけでも相当に辛い。勝手にもっと前向きなストーリーを想像していたから余計に辛かった。脱退に至る理由が積極的なものであって欲しかったけどそうじゃなかったから。椿屋四重奏にいるよりもっと輝ける場所を見つけてしまったからこその脱退だと思いたかったけど、どうも現実はその逆だったみたいだ。

5年…4年半という時間は長い。やっちんの年齢を考えると20代終わりから30代前半でしょう。ちょうど今の自分と同じ年頃なんだよね。ここでの数年って本当に大きいよ。それを年下の中田くんにかけようと思ったやっちんの気持ちも気合も覚悟も相当のものだったと思う。それも自分が近づいていく形で。

でもね。これは書こうかどうしようか迷ったけど、書く。
中田くんの方にそれを受け止めるだけの覚悟はあったのかな、と思ってしまった。もちろん、あったとは思う。周りのみんなに反対されても、自分が全部責任を取るから、と押し切ったくらいだから。それはわかってるんだけどね。
人間性が好きだから、自分の作る曲を好きでいてくれるから、という理由でやっちんを迎え入れて、でもその一方でギタリストとしての技量に対する不安も当初から持っていて、それで結局この決断に至ったっていうのがね、そしてそこまでにこれだけの時間がかかってしまったっていうのがね、それが何より辛い。
たかがファンが何言ってんだとは思うけど、私がこの決断をすんなり受け入れられない理由はそこにあるから。
あの当時やっちん加入を反対していた人の中には「それみたことか」と思っている人も少なからずいると思うんだ。そう思われることもわかった上での決断だと思うと余計に辛い。辛いけど、だからといって納得できるかって言ったらできないんだよ、申し訳ないけど。

誰も悪くないし、全員が全員を思いやってるし、全員が辛い。こんな状態がファンに取っては一番苦しい。気持ちの持って行きどころがなくて苦しい。だからもしかしたら中田くんを悪者(というと言葉が強すぎるけど)にして自分の気持ちを少しでも楽にしようといているのかもしれない。そう思って自己嫌悪に陥ってみたりもしてる。




ごちゃごちゃとしている頭の中を整理しようと書き始めたものの、やっぱりうまくまとまりません。解散しなかったことへの安堵と感謝だけが確かな気持ちです。でもできればやっちんがいてほしかった。これから先の椿屋も四重奏でいてほしかった。それが叶わぬ夢だったことが、とにかく辛く悔しいです。
タイアップ決定で浮かれていた気持ちが一気に突き落とされました。ドS裕二は今年も健在なようです(苦笑)



…曲のタイトルが「いばらのみち」ってどんな皮肉ですか。