2010/5/6 SECRET SEEN'S SOUND@下北沢CLUB QUE

5連休明けに行けるわけない!と当日の朝まで諦めていましたが、行けました。行きました。

会社を出たのが19時過ぎ。しかも小田急線は動かないしでもうダメかと思いつつも会場に駆け込んだらちょうど転換のタイミング。ま、間に合った…!?安心したところでビールを貰って場所を移動してぼんやりとステージの上を見る。


…アンドリューがいない(泣)


いや、わかってたんですけど。覚悟もしてたんですけど。ああやってアンドリューじゃない誰かがドラムセットの所にいるのを見ると現実を突き付けられた感じがした。だけど実はこれもまだ序の口で実際にライブが始まってからはそりゃもう寂しくてたまらなかったんですけどね。特にスタートの瞬間とかヤバかったもんなぁ…。


そのスタートの瞬間なんですが。手を叩きながら出てきたサポートドラマーの徳永さんを見て「アンドリュー…!」とか思っちゃって。違うのに。さっきそれを思い知らされたばかりなのに。FOXのライブが始まる時に最初に出てくるのはアンドリューだ、って記憶に焼き付いてしまっているんだよ。それはそう簡単には消えないんだよ。そんな思い違いをしたせいで初っ端から悲しくなってしまった。自分のバカ。


だから、というわけでもないのですが、そしていつものことと言えばそうなんですがセットリストが思い出せません。いつも以上に思い出せません。多分DVDを見たせいで記憶が混線したんだと思います。そういうことにしておいてください。辛うじて覚えている「やったであろう曲」は以下。当然順不同。


MOGURA DIVE
東京ロックス
しゃれこうべ
二十面相
蝙蝠傘
群青バタフライ
妄想ガール
青いライオット
HUMAN LOST


いつも以上に自信がないです。下2曲はやってないかも。あれ、やったかな?(おいおい…)


そんなこんなでいきなり悲しさに襲われたものの、ヨダロックに救われた。何でサングラスしてんですか!(笑)いやそりゃ歌詞に「色眼鏡」って出てきますけど!そういえば去年の7月のワンマンの時にサングラスかけて歌ってたのがMOGURA DIVEだったんだよなー。素敵です、大好きです。
2月のワンマンは視界不良でほとんど見えず、先月はアンドリューばっかり見てたので気付けば深刻なヨダロック不足(何だよそれ)に陥っていましたが、今回ガッツリ見てきたのでこれでしばらくは大丈夫です。そんなこと言ってる私の頭は大丈夫じゃない気がしますが大丈夫です。


そして、まさかまさかの「蝙蝠傘」には呆然とするしかなかった。ずっとライブで聴けてなくてやっと2月のワンマンで聴けたと思ったらまた!あの黒い布を纏ってはいなかったけれど、その分手の動きがハッキリ見えました。人の手(綺麗な手に限る)の動きを見るのって飽きないですよね…ああ、満足満足。


あー本当に記憶がない。QUEから下北の駅までずっと目の前をヨタヨタと歩いていたあの人に記憶を乗っ取られたに違いない!(笑)…あの人何だったんだろうなぁ。ただの酔っ払いだったのかしら。
えーっと、えーっと…思い出せることがほんのわずかしかないので(思ったことは沢山あるんだけど)今回のヨダロック発言集を。とか言ってそれもあんまり覚えてないので、だいたいこんなこと言ってたかなーって感じで捉えていただければ(おーい!)

・wash?の意味がわかんねぇんだよ。はてながついてんだろ…「これ洗う?」みてぇなことか?今言っとけば後で答えてくれるかもしれねぇからよ。
→「ヨダロックのいい匂い=柔軟剤の匂い」疑惑を一人でひそかに持ち続けていてすみません。ドラッグストアで香り見本があると一通りクンクンしてます。バカですか?知ってます。
・連休明けだってのによぉ!
→別に仕事を放棄したわけじゃないです。後回しにした…と言うか見切りをつけただけです。と誰にも責められていないのに言い訳。
・パワースポット巡りをしたい。明治神宮の井戸みたいなのを待ち受けにしてるけど、自分で写真撮らないと駄目なのか?画像引っ張ってきたやつだからどうかな…
→パワースポット!(笑)何ですかそのアラサー女子みたいな発言は。

あと、東京ロックスの前だったと思うんですが、何か言いかけて忘れたのかわざとなのか「☆◎※§…」と宇宙の言葉でMCをし出して。ええー何言ってんだかわかんないよーとゲラゲラ笑ってたらドラムから音が重なってって曲、みたいな(笑)終盤でもこの流れあったなぁ。アンドリューでは絶対にあり得ない流れ(やったらヨダロックに怒られただろうな)だったので、新鮮でした。
新鮮と言えば、リョウ君が「下北(沢)ー」って絶叫してたんですけど!今回、リョウ君の立ち位置がヒデヲさんの奥に戻ってたので一瞬誰が叫んだのかわからなくって、「え、ヒデヲさん?…違う、リョウ君だ!」と必要以上にうろたえてしまいましたが、意外だ…意外すぎるよ。時には青いライオットのカウントさえ気だるく囁くリョウくんが…!いやー、本当にビックリしました。


かなり終盤になった頃、ヨダロックが「ドラム変わったけどヨロシク!」って言ってて。曲に入る前のアレンジが色々と変わったところとか、ヨダロックのこの発言とか、何かね、思い出しちゃったよ。やっちんがサポートで入った当初の椿屋を。サポートとは言え新たに加わったメンバーを何とかバンドに馴染ませよう、ファンに知ってもらおうと一生懸命だった中田くんを思い出してしまった。


1ヶ月違いで発表になったやっちんとアンドリューの脱退。それぞれの事情があって、それぞれのバンドのやり方があるから同列に話をするのはおかしいんだけど、私にとってはこの2つの出来事はどうしても切り離せない。こんなに立て続けに…ね。

今まで好きになったバンドのいくつかが解散してしまったけど、メンバーの脱退は今回初めて経験した。ゼペットも私が知った時には既に五味さんが抜けてバネちゃんが入っていたから、私にとってはゼペットのギタリストはバネちゃんでしかなくて、五味さんの頃からのファンの方たちの一部がバネちゃんをいつまでも受け入れていない気配があるのが不思議で仕方なかった。
だけど、それも今ならわかる。凄くわかる。理屈じゃなくて感覚的に受け入れられないことって、やっぱりある。違う人なんだから違って当たり前。そんなことはわかってる。わかってるけど、でもアンドリューが、アンドリューの鳴らす音が好きだったんだよ。じゃあアンドリューみたいな人が後任として入ればそれで満足かって言ったらそんなこともなくて、アンドリューとは違う人が入ったからこそああやってMCをぶった切って曲に入るような面白いこともできるようになったんだよね。わかるよ。わかってるよ。受け入れなきゃいけない、受け入れられないならいつまでも思い出の中のFOXだけ聴いて見てればいいんだってこともわかるよ。でも辛いよ、まだ。たった1回のライブでこの気持ちが治まるはずないもの。だから今回はちょっとグダグダと書かせてください。

登場の瞬間にいきなり悲しくなったというのは初めの方で書きました。いつもライブが始まる時の高揚感とともに見ていた姿だったから、強烈に記憶に焼きついちゃってるんだよね。これはもう仕方がない気がする。ずっと引きずってしまう気がする。
でもね、音を聴けばその悲しさは薄れるかなとも思ってて。確かにある程度は薄れた。サポートに入ってからの日数とかライブの本数を考えれば、相当上手い方なんじゃないかと思うんだけど、でも、言っても仕方ないし言っちゃいけないことなんだろうけど、アンドリューじゃないんだよ。一番それを実感してしまったのが群青バタフライの時で。この曲ってすごくキラキラしてるんだけどちょっと儚い感じもして、とてもFOXらしい曲だなぁと思う。それがね、そのキラキラしてる感じがアンドリューのドラムによるところが大きかったんだなぁってことに今さら気付かされてしまった。
楽器が全く出来ない素人が感覚だけで書きますけど、多分アンドリューって繊細な音を鳴らすドラマーだったんだと思うんですね。それがキラキラした音として聴こえていたんだと思う。それに対して徳永さんは力強いぶっとい音を鳴らす方なのかな、と。だから違って聴こえちゃったんだろうな。仕方ないよね。仕方ないけど、でも私はアンドリューのドラムで聴く群青バタフライが好きだよ。少なくとも今はまだ。いつかこれが覆るのか、ずっとアンドリューの音を懐かしむのかはわからないけど。わからないよね。


早く新生FOXを見てスッキリしたい、と思ってたけど1回じゃ到底無理だったみたいです。辛いな。だけど、やっぱりどうしようもなくFOXが好きなんです。大好きなんです。