失われた愛を求めて/吉井和哉

失われた愛を求めて―吉井和哉自伝

失われた愛を求めて―吉井和哉自伝

新宿の某大型書店にて一足早く購入。
ネットで取り置きを頼めるサービスがあったので昨日の夜のうちに依頼をかけておいたのですが、いざ店頭で受け取ろうとして
私「あのー、インターネットで取り置きをお願いしてあったのですが…」
店員「はい、何というタイトルでしょうか?」



「失われた愛を求めて」です、なんて言えるかよ。


というわけで、そそくさと携帯を取り出してメールの画面(確認メールが届くようになってるので)を見せました。言えるか、あんなタイトル。



で、読んだわけですが。
すっごく複雑な気分です。何で今このタイミングでこの内容の自伝を出そうと思ったのか、全く理解できない。だって、子供が可哀想だよ。特に一番上の娘さんあたりはお父さんとお母さんのあれやこれやを何となくにでも覚えていると思うよ。それをこうして一方的な視点から活字にされてしまって、しかもお父さん家にいないし!みたいな。何でこんな本を出そうと思ったんだろう。誰が喜ぶんだろう。
吉井さんが喋ってスッキリしたかっただけなんじゃないかな。そんな穿った見方さえしてしまいます。



人間としての吉井和哉に対する見方は変わるかもしれないけど、吉井和哉の作った音楽はやっぱり好きです。この本を通して知ったことを多少なりとも曲に投影してしまうだろうけど、でもやっぱり好きでい続けると思う。「俺の歌は俺の歌 君の物じゃないぜ」と吉井さんは歌ったけど、その時その時の自分の思いがそこにあるから、簡単に切り捨てられない。
…いくら「BURN」が夫婦喧嘩の後にできた曲だとしても、私にとってはイエローモンキーというバンドに出会わせてくれた大事な曲なんだよう!(号泣)