結婚します/山口瞳

結婚します (新潮文庫)

結婚します (新潮文庫)

1973年、というと35年前ですか。そんな時代の結婚事情が垣間見えます。「オールドミス」なんて今言ったら裁判沙汰になりそうですね(苦笑)

主人公の雑誌記者・浩太郎が会議の席で同僚から見合いを重ねていることを揶揄されて、思わず「社内結婚は良くない!」と演説をうつシーンがあるのですが、これって作者の思いを代弁させてるんですよね。何かのエッセイで同じことを書かれていた覚えがあります。
実はうちの両親は社内結婚なんですけど。でもまぁ、ここで挙げられている社内結婚の弊害はうちには当てはまらないかなー、と。社内に夫婦がいることによる周囲の気まずさみたいなものはあったのかもしれないけど、結婚を機に母が退職してしまうということもなかったし(退職したのは私が小学校に上がるタイミングでした)時代の違いでしょうか。この本が出てから数年後に結婚してますので。


…こうして両親のなれそめ(というほどのものでもないけど)を深く考えることなく表に出せる、って実は幸せなことなんだなー、とB-PASS増刊での中田くんのインタビューを読んで思いました。またこの話は後日書きます、たぶん。付録のDVDもまだ見てないし。


外はすっかり春の陽気ですね。少し早めに家を出て、武道館行ってきます。「リアル」と「手首」「神のカルマ」が聴きたいな。