2008/10/18 暁の野音

えーっと…ライブの曲順通りにプレイリストを作って、それを昨日の夜からずっと聴いているわけなんですが。そしてそれを聴きながらライブの感想をつらつら手書きしていたら、B5サイズの紙2枚が文字で埋まってるんですけど。曲ごとの感想書いてただけなのに。そんなどうでもいいような感想を若干の手直しを加えて載せます。長ったらしい上に若干イタい(いつもだろ、って言うな)から追記へドン。

1.The World
まさかまさかの1曲目。イントロを聴いても一瞬信じられなかった。「VAMPIRE」収録曲のどれが1曲目になるんだろう、としか考えていなかったから、この選曲には驚き、一気にテンションが上がった。

2.Vampiregirl
特効の花火が鳴らされたものの、光もテープも出ないので効果がイマイチだったような…。喋りの部分があまり聞きとれなかったけど、それに続く「You're Vampiregirl!」の盛り上がりは凄い。自分に与えられたスペースの狭さがもどかしい。
「悪夢まがいの現実の中で夢見られるなら すべて差し出してかまわない」という歌詞が好きだ。ホントにそんな世の中だよね…悪夢まがいの現実。

3.Trigger 4.Keyword
限られたスペースでいかに楽しむかを探りつつ、ちょっとずつ立ち位置を調整。最終的には両隣の人より一歩下がった位置(座席ギリギリ)で落ち着いた。これだと横揺れもし放題!(笑)
高音の部分がライブでも出せるのかなー、と実はちょっと心配していたんですが結構出てましたね。失礼なファンですみません。

5.Psychopolice 6.Sleepwalk 7.Sundome
セットリストは「VAMPIRE」収録曲プラス数曲と予想していたので嬉しい驚きが再び。「Sleepwalk」の例の(笑)箇所の前で卓郎がすっげー溜めて、声も若干張り気味だった気がするのは気のせいですか、ああそうですか。あの囁きが好きすぎてすみません。

8.Hide&Seek
この曲の前のMCで卓郎に「何かにとり憑かれている」と言われていたカズ中村。今回は思いっきり和彦側だったので、今までにないほど凝視していたのですが格好いいねー、あの人(何を今さら)そんなカズ中村和彦さんが人生で初めて作ったこの曲は、ライブで聴くと終わり方がちょっと寂しいかもしれないなんて思った。ツアーを回っていく中でアレンジが変わっていったりするのかな。

9.Battle March
おいおーい、今日は何曲やるつもりなんだーい、と嬉しいけど心配になってきた。

10.The Revenge of Surf Queen
野音が一気に踊り出した!みんなでハンドクラップして、踊って、顔は見えなかったけど、でもきっとみんな笑ってたはず。

11.Supernova
滝くん側にキーボードが持ち込まれて気になる。多分卓郎は「今夜は満月じゃないけど星は見えるかも」みたいな話をしていたと思うけど、キーボードが気になって聞いてなかった。
で!滝くんが!ギタリストから!ピアニストに!なったよ!…っと。微かに星が見える空の下でのピアノバージョンSupernova。かなり感動的でした。そしてそんなおセンチな気分をぶっ飛ばすかのようにちひろが銅鑼を打ち鳴らす!素晴らしいサプライズでした。

12.Wanderland 13.Wildpitch
そういえばここまでの曲順って、「Wanderland」を除いた「VAMPIRE」収録曲が順番にあって、その間に旧作の曲が入るという展開だったんですね。プレイリストを作るまで気づかなかったんですが(苦笑)そしてこの3曲はシングルと同じ曲順、と。面白いなー。

14.farther
ここでもキーボード(シンセサイザー?)が登場。イエローモンキーの「BURN」のライブ映像で、サポートの三国さんのキーボードソロが結構長くあって、で吉井さんが「BURN…」と最高にエロく言い放ってイントロ!みたいなのがあるんですけど(「RED TAPE」参照)、何故かそれを思い出しました。この野音という場所にピッタリな妖しさと他の曲では感じられにくい(笑)大人っぽさがあって良かった。これで雰囲気がガラッと変わりましたね。

15.Faust
9mm史上最長の曲。だけど全く長さを感じさせない。飽きさせない。思った以上にライブ映えする曲ですね。
「どれだけ歩き続けても ここにいるただの自分が 抱きしめられない 抱きしめたいのに」って歌詞がね、いいですね…この部分はどっちが書いたんだろ。

16.次の駅まで
こういうちょっとゆったりしたテンポの曲が続くのは珍しいけど嬉しい。いつもみたいにとにかく勢いで持って行くのももちろん格好いいんだけど、これから先9mmも年を取っていくわけだし、今回みたいに座席ありの会場でライブをする機会も増えてくるんじゃないかな、と。そうした時に勢いだけじゃないライブもできるってのはすごく強いと思う。実は、そこが今回唯一不安だったところなんだけど全くもって問題ないね!緩急のメリハリがついたライブもできるとなれば最強です。

17.悪いクスリ
何かこの曲が異様に好きなんですが。「何事かと思うでしょ?」とか何とか言いながらアコギに持ち替えた卓郎ですが、アコギ弾いてた?(笑)殆ど踊ってただけな気がするんですけど。「考え過ぎに効く薬」のところで髪をもしゃもしゃーっとしたのが個人的にツボでした。

18.砂の惑星
キーボード(あれはシンセサイザーなの?)がここでも活躍。調子よくピコピコ弾いてたかと思えば、思いっきり間違えて照れ隠しなのかバンザーイってやってる滝くんが可愛すぎた。ホントに滝くんって天真爛漫というかなんというか…まぁ妖精だから仕方ないか(納得するな)

19.Discommunication
みんな好きだねぇ。ここに座席はあるのか!?ってくらい盛り上がってた。必殺の一曲ですね。

20.We Are Innocent 21.Living Dying Message
「大変だ、もうすぐライブが終わってしまう。そして俺には言うことが残っていない!」と卓郎が言ったのってこの前だったっけ?

22.Talking Machine
キーボード(ところであれは何という楽器なんですか)が片づけられたと思ったら次は小さいドラムセットが!しかも2組!え、THE MUSIC?(笑)
3人のドラマー(エア和太鼓もあったような)と1人のマラカス奏者兼ダンサー。いやー笑った笑った。真剣に悪ふざけするのって楽しいねー。

23.Punishment
楽しい!!!!!!
和彦は銅鑼を鳴らしたり(すっげー五月蝿かった)シンバルを連打したりととにかくじっとしていない。でも銅鑼に夢中になり過ぎたのか、ものっすごい勢いで走って定位置に戻っていったのには笑ってしまった。

ここまでで本編終了。すぐさまアンコールを求める手拍子が始まる。隣とその隣の男の子2人はおそらく初対面同士だろうに何やら楽しげに話している。いいなー。
しばらくすると再び照明がついてアンコール開始。

EN1.少年の声
卓郎が「今日晴れたのはどこかで雨が降っているからです。そんな曲をやります」と言って始まったこの曲。これもまた野音によく似合う。

EN2.Termination
見上げた空に見えるのは官庁街のビル群だったけど、心の中には観覧車とその向こうで輝いている太陽があった…よ、きっと。

EN3.marvelous
ハンドマイク!!!卓郎がハンドマイク!!!!
もうそれだけで満足です。ありがとうございます。嬉しすぎて泣くかと思った(勝手に泣いてろよ、バカが)

EN4.Sector
あー、もう何も思い残すことはありません。完璧なセットリスト、そして完璧なライブでした。
この曲の時だっけ?ちひろがドラムセットかどこかによじ登って銅鑼をぶっ叩いてたのは。色々レポとか漁ってても誰もそのことに触れていないので自分の願望が見せた幻覚なのかとひそかに心配しております。


と、いうわけですよ。この素晴らしすぎるセットリストも4人(とスタッフの方も加わるものなのかな?)であーだこーだ言ってウハハハハとかんふふ(これは卓郎)とか笑いながら考えたんだろうけど、センスが良すぎて怖いくらいですよ。野音という場所、そして座席ありという今までにない状況。それを全部飲みこんで消化しつくしたかのようなライブだった。野音前に卓郎がしきりに「席があるとかないとかは関係ない」と言っていたけど本当に関係なかった。素晴らしいライブだった。
…と、それだけで終わりたかったんだけど。あのさ、一部の大バカ野郎どもがルールを無視した行動を取っていたけど、そんなことをして何になる?もしあれでけが人が出たりしたらライブが中断されてたかもしれないんだよ。お前らが柵から落ちて怪我をして痛い目にあおうが関係ない。だけどそのせいできちんとルールの枠組みの中で楽しもうとしていた他の多くの人たちの思いが無駄になるのは絶対に許せない。自分勝手に騒いで暴れていたニヤけた顔のあいつらだけがあの日あの場所にいらないものだった。開演前のアナウンスで「決められた座席を離れないように」といった旨の注意がなかったから大丈夫かなーと思ったんだけど、案の定。モッシュ・ダイブ・体当たりは禁止ですとか言う前にまずそこだろう、と思うんだけどな。座席を離れなければダイブもモッシュもあり得ないんだし(立ち見席は除いて)でも、そんなのはほんの一部の奴らだけで、ほとんどの人たちはあの制約の多い空間で目いっぱい楽しんでいた。本当に本当に楽しかった。


卓郎がマイクを通さないで何度も何度も叫んでいた言葉はきっと「ありがとう」だと思うんだけど、それはこっちのセリフだよ。ありがとう、素晴らしい夜でした。