熱視線7

…行ってきました。いきなりテンション低い感じで申し訳ないんですが、無理矢理高いテンションに持っていって「最高のライブでした!」と書くのも違う気がするのでこのままで。


まず言いたい。
声援も限度を越せば騒音になるということを。
人それぞれの楽しみ方があって当然だし、他人のそれに口を出す立場にないこともわかっている。だけどあれはあんまりだ。
中田くんも初めのうちは「大丈夫ですかー?病院行きますか?」なんて冗談っぽく言っていたけれど、最後には「うるせーよ、バカ」と。その時の中田くんの表情を見ていないから、もしかしたらそれも照れ隠しで言っていたのかもしれない。だけどね、地元民として一つだけ言わせて欲しい。名古屋の人がみんなああだとは思わないで欲しい。キャーキャーうるさいから嫌だな、と思わないで欲しい。
初めての名古屋ワンマン、初めての名古屋熱視線、そして初めての名古屋初日。いつもソールドアウトには届かないけど、回を重ねるごとに動員が増えているのは確かだと思う。日程が土日だから他地方から来ている人も多いと思うけど、やっぱり大半は名古屋近辺の人たちが占めていると思う。自分が住む街(広い意味で捉えて)に大好きなバンドがやってくる、その日を心待ちにしている人たちの思いが届いていてさえすればそれでいいんだ。声じゃなくて思いが届けば。
その思いを遮るような声援だったら、いらない。

偉そうなことを書いてるのは自覚しています。何様だよ、と思われるかもしれないことも。だけどこのことを書かなければ私のテンションの低さの原因の3分の1に説明がつかないので書きました。
声援を送ること全てが悪いとは思っていません。ただ、昨日のあれは度を超していたと思う。あまりにもひどかったと思う。


これが3分の1。じゃあ残りの3分の2は何なんだってことなんですが、まず1つ。


熱視線って何だっけ?
これはもう単純に我が儘言ってるだけなんですが、そして勝手に期待していただけなんですが、セットリストにガッカリです。
熱視線のコンセプトは「普段のツアーではやれない曲をやる」というものだったと解釈していました。ですが「普段やれない曲」イコール「古い曲」ではないんだなぁ、ということを痛感させられたセットリストでした。熱視線6と比べたら雲泥の差。「椿屋四重奏」から1曲、「深紅なる肖像」からも1曲、「薔薇とダイヤモンド」からは3曲、それ以外はほとんどがTCR以降の曲でした。
勝手に古い曲が聞けると思い込んでいたのが悪かったんですかね。新曲が聞けたことをまず喜ぶべきなんですかね。古参乙ってことですか(乙の用法がイマイチわかってません)
だけど、このセットリストに加えてあんなことがあったんじゃつまらぬ疑惑も抱いてしまうのです。それが残りの3分の1。


演奏とか歌詞とか間違え過ぎ。もう笑えない。
一番ひどかったのは「椿屋四重奏」収録のあの曲(今回箝口令は敷かれてないですが何となくぼかしておきます)のイントロ。本っ当にバラバラで当然演奏中断、仕切り直し。その他にも盛り上がること必至のあの曲を半分近くまで演奏したところで立て直せないほどに歌詞を忘れてしまって演奏中断。「もう一回聞けて得したな!」なんて言ってたけど、そんなの全然嬉しくない。いい加減にしろよ、と思った。そんなつもりはないと思いたいけどファンに甘えてるんじゃないか。失敗しても笑って許してくれるからって多少気持ちが緩んでるところがあるんじゃないか。こんなことを思ってしまうなんてひどいファンだと思うけど、悔しいんだよ。触れたら切れそうな、斬られそうな緊張感の中で響いてこそ輝く曲だと思うから。そういうわかりやすくて、だからこそベタな感じにもなりがちな格好良さこそが椿屋の真骨頂だと思うから。照れ隠しでヘラヘラ笑ってる中田くんなんて格好良くないよ。見たくないよ。


で、浮かんできたのがこんな疑惑。
練習期間は足りてましたか?
本当に本当に忙しいんだと思う。レコーディングやってソロツアーやってで余裕がないんだと思う。中田くんがどれだけ身を削ってやっているかは痛いほど伝わってきた。MCで突然あんなこと言われて思わず涙目になってしまった。
だけどね。やるからにはキッチリやって欲しい。普段やっていない曲を改めて練習するのは大変なことなんだろうというのは素人ながらにも理解している。だけどね、だったらね、無理に熱視線やってくれなくてもよかったよ。アルバム発売後のツアーまで待ったよ。無理して中田くんが潰れたり椿屋四重奏がおかしくなってしまうことの方がよっぽど辛いよ。


勢いあまって随分ムチャクチャなことを書いてしまったけど、椿屋四重奏が好きなんです。好きだから悔しいんです。今の椿屋を取り巻いている色々なことが。
中田くんがアルバムの話をしていて「今度は売れたいです!」と言った時、アルバム制作中に3回も突発性難聴になって喘息も酷くなったと苦笑いしながら明かした時、悔しくて悔しくて仕方がなかった。中田くんがそこまで追い込まれていることも、そしてただのファンでしかない自分にはその状況をどうにもしてあげられないことも。
悔しい。本当に悔しい。

いつもなら満面の笑みで見ていられるはずのメンバー紹介を涙目で祈るような思いで見ていた。どうかどうか中田くんを支えてあげて欲しい。一ファンがそこまで心配しなくたっていいんだけど、余計なお世話なんだけど、もうこれは何年もかかって染み付いてしまった習性だから仕方ないんです。中田裕二は心配されてナンボのロックスター(駆け出し)なんです。

…いや、しないで済むならこんな心配したくないですよ、本当に(苦笑)


何だか全くもってレポとは呼べない内容になってしまいました。ライブの感想はまた改めて。