4/3 2MAN-SHOW 犬神サーカス団×FOX LOCO PHANTOM@大塚RED-Zone

FOX LOCO PHANTOMの癒しとときめき(だと私は思ってますが異論は認めます)アンドリューのラストステージ。
いつもは「ヨダロック観察記録」と化してしまうのですが、今回は「アンドリュー観察記録」です(きっぱり予告)


駅前のマックでダラダラして、いざ外に出てみたら雨。しかも結構しっかり降ってる。これはつまりあれですよ、涙雨ですよとか何とか思いながら都電のレールを横切って会場へ。一刻も早く屋根のあるところに入りたいのになかなかそうも行かず、被っていたフードがぐっしょり濡れた頃にようやく中へ。さ、寒い…
中に入ってみるとフロアが3段に分かれたなかなか見やすそうな造りでした。ただ、その段差がかなり低いので段の下に立つ人と段の上に来る人との組み合わせによっては段差が意味をなさないかもなぁ。
それ以外に印象的だったのはビジュアル系のポスターの多さ!階段、バーカウンター周辺とあらゆるところに貼られているポスターがことごとくビジュアル系なんですよね。いやー凄かった(笑)
そんな場内に流れていたのは精神がやられそうなほど不穏なBGM。女性の金切り声だとか悲鳴だとか「ここはお化け屋敷か!?」というような状態。でも、ひたすら待つ。「アンドリューをがっつり見る」という願いがしっかり叶いそうな好位置でただただ待つ。ステージ前の幕が完全防備すぎてどっちが先か全くわからないけど、まぁ9割方FOX先だろうと思って待つ。こんなにも開演までの時間が長く感じられたのは久々かもなぁ。
人が何人か死んでそうなBGMにすっかり心がくじけた頃、ようやく幕が開いて…え、何あのノボリ!え、FOXが後なのー!
まさかまさかの展開にクラクラしながら見た初・犬神サーカス団は何かやたらとダークな歌詞でした。そりゃBGMもあんな感じになりますわね。でもそんな不穏な曲に合わせてヘドバンやらダンス(…?)を決めるお客さんは激アツでした。そして歌っている時とは表情を一変させて喋る凶子さんは可愛らしかったです。メイクはあんなだけど。何て言うか、ミュージカルとか演劇を見たようなそんな感覚でした。


ステージ前に詰めていた犬神ファンのお客さんたちがゾロッと移動したところで体制を立て直して再び待つ。幕の向こうからサウンドチェックの様子が聴こえてくるとそれだけでもう感慨深いものがあったり。
今まで、ステージが見える状態でサウンドチェックをする会場だと、まぁ大抵ヨダロックを見てるんですけど(苦笑)そうでなければアンドリューを見てたんですよね、いつも。ライブハウスのスタッフさんに対してすごく丁寧な態度で接しているところや、ヨダロックにちょっかい出されてるところとか、毎回毎回ニヤニヤしながら見てたんです。もうそんな姿も見られなくなるんだなぁ…と始まる前から少ししんみりしてしまいました。
だけど、いざライブが始まってしまえばそれは「しんみり」とは程遠いものでした。
どこかのタイミングでヨダロックが「特別な夜だぜ!」と言ってた気がするけど、いい意味でいつも通りのFOXのライブだった。ただ、何かが特別だったとすればそれはみんなの思い。メンバーからのアンドリューへの思い、ファンからのアンドリューへの思い。それにグワッと感情を揺さぶられる瞬間は何度もあったけれど、でもそこにも作為的なものは全くなくて、ただただ純粋な思いだった。だから余計に涙腺を刺激するんだけどね。


で、ライブ。
これまたいつものようにゆったりと、でも力いっぱい手を叩きながら出てきたアンドリューが定位置に付く前にいつもより長めにフロアを見回してたように見えたのは気のせいかな。
ヒデヲさん、リョウくん、ヨシイさん(この3人の順番がいつも曖昧)と4人が揃った時点でイントロが始まって…ちょ、ヨダさん!(爆笑)さっきまでステージ上に立ててあった真っ赤なノボリを手に、そして腕には凶子さん以外の3人がつけてた腕章!貸してもらったんですか、交渉したんですか!いきなり何なんですかー!(笑)

1曲目は「TRIANGLE MACHINE」、そして立て続けに「東京ロックス」と、とにかく最後まで一気に駆け抜けていくようなセットリスト。
かつてないほど集中して、息を詰めて見入っていたからライブの後の疲労感は半端なかった。でもそれはとても心地いい疲れで、その気だるさの中にいつまでも浸っていたかった。
と、余韻はありすぎるほどにあるんですが、本当にビックリするくらい感傷的な気分ってのがありません。そりゃあ寂しいし、もっとずっとアンドリューに居てほしかったなとは思うけど、でもあんなに素晴らしいラストステージを見せられちゃったら何にも言えないよ。ありがとうアンドリュー!元気でね!


…何か〆みたいになってますが、ライブはまだまだ続くわけで。某所で拝見したセットリストを参考に記憶を再構築してみるです。
(セットリストを見ながら)え、次が「MOGURA DIVE」!?…あれ、そうだったっけ…(自分の記憶とのあまりの解離に驚いております)


…えーっと。いつも通り「覚えていることを順不同で」書いていきます(笑)
久々の「水槽のマリー」はおふざけ(あれはMCなんだっけ?)無し。この時ばかりはヨダロックをガン見してしまいました。ま、仕方ないですよねー。て言うか、マリー久しぶり!いやーやっぱり名曲です。そしてヨダロック凄い。でね、この曲もそうなんだけど、ドラムが印象的な曲が多かったような気がしました、何となく。そういう意味では「しゃれこうべ」は必須でしたね!やらないはずはないだろうと思ってたけど、いざ実際にイントロが聞こえた瞬間は嬉しかったなぁ。いつもは手拍子しないんだけど、ヨシイさんの笑顔に唆されてやっちゃったよ!(笑)こうしてアンドリューと一緒にリズムを刻めるのは今日が最後だ、っていうのもあったし。楽しかったー

何がきっかけだったのか、すっかり「TAXI DRIVER」のイントロで気分が高揚する人間になってしまいましたが、何も間違っちゃいないよね!FOXの曲の中で5本の指に入るんじゃないかと思いますよ、個人的には。なので、今回ようやく音源が手に入って歌詞もわかって嬉しい限りです。

これまたアンドリューの話じゃなくなっちゃうけど(あれ、冒頭の予告は…?)「二十面相」の時はついついリョウくんを見てしまうなぁ。タンバリンをマイクスタンドに向かって放り投げるところとか、ひたすらクールで格好いいです。隣にいるヨシイさんがワーイワーイと動き回る可愛いお兄さんなので、その対比で見ても面白いですね。
ギタリスト2人のバランスも面白いけど、FOX5人で見た時の何とも言えないバラバラ加減が大好きでした。音楽がなければ繋がることもなさそうな5人が一つの塊になってぶつけてくる音が大好きでした。これからもFOXは続いていくけれど、もうこのバランスでのFOXは見られないんだよね…はぁ。
だけど、アンドリューの後に(悪い意味で)変な人は連れてこないって信じてるから、寧ろ早く新しいFOXを見たい。いい意味での変人は大歓迎です。て言うか変人じゃなきゃ無理でしょ(笑)

どの曲の前だったか、ヨダロックがステージ後ろに設置されていた銅鑼を指して「一発やっちまえよ!」と。それでアンドリューが立ち上がって思いきり一発…ってわりにはそんなに大音量でもなかったような。すぐ後ろが幕(と壁?)だったから音が吸収されてしまったのかもなー。ちょっと残念だったけど、最初に幕が開いた時から銅鑼が気になっていたので、ただの飾物じゃないことがわかって良かった(笑)


さて、そろそろアンドリューの話を始めましょうか(笑)
あのね、まずアンドリューのどこが好きだったかって言ったらあの体型と笑顔ですねー。
すらっと(を通り越してガリガリ)した長身で手足が長いでしょ。だからドラムの叩き方がすごくしなやかに見えてた。楽器のことなんて何もわからないから、良い悪いは言えないけど、でも大好きだった。長い腕をしならせるようにドラムを叩くアンドリューが大好きだったんだ。今回も(って何の気なしに書いてから「次回」は無いんだなぁ…とちょっと涙目)スッと腕をクロスさせてから静かに音を鳴らした瞬間とかさ、もーう鳥肌ものでしたよ!
もう一つ魅力的だったのがパーマのかかった髪の毛のすき間から見える笑顔。多分歯並びは良くないと思うんだけど(笑)ドラムを叩きながらながらニーッと笑うところや、何よりステージに登場してくる時のあの全力の笑顔が本当に大好きだった。
何か大好き大好き言い過ぎてて自分でも気持ち悪いけど、だけどこれが本当の気持ちです。

ライブ終了後にかなりの至近距離でアンドリューに遭遇した時も、焦るばっかりで何にも言えなかったんだよね。まぁ、ちょうど大きい氷を口の中に入れててモゴモゴしてたのもあるけど(笑)
それで焦りに焦って氷を噛み砕いているうちに物販の方に行っちゃったんだけど、その後ろ姿を見てまた「あー背ぇ高くて格好いいなー」とか思ってるんだからどうしようもないですよね。アハハ。


更に記憶が怪しくなってきたのでその断片をパラパラと。

・拝借した腕章を腕から外して「これさー犬、ってなってんだよ」とお客さんに見せてくれたヨダロック。おおおおホントだ!(笑)「卍」じゃなくて「犬」!いやー芸が細かいです。流石です。
・実はその日自分がしていた服装がヨダロックの衣装と丸被りでした。上だけだけど。
・アンドリューは黒が似合う。黒シャツ→黒Tと一枚脱いで、アンコールで出てきた時はやっぱり裸でした。上だけだけど(当たり前)
・「最後の裸!」とヨダロックに振られて立ち上がった時の細長さが素敵でした(笑)
・お客さんから「アンドリュー何か喋ってー」と言われても「喋んねぇよ」と返すアンドリュー。喋れよ!(泣笑)
・これまたお客さんから「アンドリューホントにやめちゃうの?」という泣きそうな声での問いかけがありまして。アンドリューは困ったような様子で何も答えなかったんだけど、ヨダさんが「4月1日だったからさ、嘘なんじゃねぇかって」みたいなことをアンドリューの方を見ながら言ってたんだよね。そうだよ!エイプリルフールにああいうお知らせは良くないよ!つい冗談なんじゃないかって淡い期待を抱いてしまうから。
・エイプリルフールに「大切なお知らせ」禁止。て言うかエイプリルフールいらないよ、別に。
・結構終盤の方になって、ヨダさんが「アンドリューって呼ばれるのも今日で最後だから。(アンドリューを指さしながら)相羽毅彦っていうんだよ。何か…普通…(苦笑) 」と。アンドリューだから安藤さんだと思ってたのに相羽さんなんだもんなー。ビックリだよ(笑)
・ところで泉田吉伊って本名ですか?(まだ言ってる)どっちも名前みたいなヤスタカタクロウがいるかと思えばどっちも名字みたいなイズミダヨシイがいて…人の名前って面白いですね(突然どうした)
・「妄想ガール」の時だったと思うんですが、ヒデヲさんがドラムセットに登っていったんですよね。それでアンドリューの頭に当たるか当たらないかくらいの高さにベースのネックを突き出してて。それをキラキラした目で見上げていたアンドリューの表情が忘れられません。あそこが泣きそうになったピークかも。堪えたけど。
・「妄想ガール」イントロでヨダロックがぶん投げた手ぬぐいは元々置いてあった位置に戻って行きました(笑)最後の最後までドラムセットの上に着地するかと思ったのに!(期待するポイントが間違ってる)
・「もう1曲だけ」とダブルアンコールに応えてくれたアンドリューですが、何で「すんません…」とか言って恐縮してるんですか!みんな喜んでたんだよ!…ま、でもそんな腰の低いアンドリューだからより素敵なんですけどね(笑)
・ヨダさんが叫んだ「アンドリュー、ラストワン!」とか「サンキュー!アンドリュー!」とか「キリカ」の時の「We are FOX LOCO PHANTOM!」がいちいち格好良かった。そしてちょっとずつ涙腺を刺激する。
・アンドリューにもFOXにもジメジメしたサヨナラは似合わない。ああやって「やりきったー!」って感じで終われて本当に良かった。最高のラストステージでした。


このままダラダラと書き続けていてもキリがないので。キモいと言われようが構わないぜ、という勢いで思いをぶちまけます。


一昨年の夏にひょんなきっかけで出会ったFOX LOCO PHANTOMというバンドが本当に本当に大好きです。初めてライブを見た時のあの衝撃、ワンマンでお腹や顔が痛くなるほど笑ったこと、タワレコでのインストアライブと抽選会やら握手会、あのライブそのライブ…そういった数々の思い出の中にはいつも当たり前のようにアンドリューがいて、それはこの先もずっと続くんだと何の疑いもなく思っていました。だけどそれはファンの勝手な思い込みというか希望にしか過ぎなくて、これから先はアンドリューじゃない誰かがドラムを叩いているFOXになっていく。すごくすごく寂しいし残念だけど、アンドリューがいたFOXを大好きだったように、これからのFOXもきっと大好きなんです。それは許してね。アンドリューでなくてもいい、って思ってるわけではないんだから。絶対に。
だから、今までステージの後ろから見てきたFOXをこれからは正面から見てみてよ。すんごい面白くて格好いいバンドだから。それは私が保証します。

ありがとうアンドリュー、さよならアンドリュー。大好きでした。
相羽さん、これからのFOXを一緒に楽しみましょう。ね。