中野と仙台

初めにお断りしておきますが、ライブレポではありません。ライブの感想ですらありません。ライブを見て思ったこと、感じたこと、考えたことをただダラダラと書き連ねているだけです。そして無駄に長いです。中の人が現実逃避のために暴走しました。すみません。

久々に追記記法とか使ってみる。携帯から見ている方には意味ないけど。…えいっ!

中野サンプラザでのツアーファイナルとZepp SendaiでのSENDAI SUNRISE。そのどちらもが本当に素晴らしく幸せで満ち足りた時間だった。椿屋四重奏の10周年がこういう形で締めくくれて、しかもその場に立ち会えたことが何より嬉しかった。


ミニアルバム「椿屋四重奏」のフライヤーを受け取ったのが2003年の何月何日で、それがどこのライブハウスだったのか、今となっては思い出せないけど、そのフライヤーがどうにも気になって捨てられなかったこと、新宿のヴァージンメガストアで試聴機の再生ボタンを押した時のこと、ヘッドフォンから流れてきた音と声に衝撃を受けた時のことは絶対に忘れない。忘れられない。
その時に聴いた「群青」が私にとっては椿屋四重奏の始まりで、全てだった。だけどそれはほんの一部にしか過ぎないんだということを、思い知らされ続けた7年間でした。常に変わっていく。でも変わらない何かがずっとあった。そんな7年間でした。
21歳でどこぞの板前みたいな風貌だった中田くんが29歳の時には黄色い声援を浴びちゃうような色男になっちゃうんだから、7年の歳月って凄いよね…って私は何をしてたんだろうなぁと自己嫌悪に陥りそうになるところですが、いえいえ私だってそれなりに進歩しましたよ。新卒で入った会社を早々に辞めることばかり考えていた23歳の私から、迷いや悩みはあれどもこれが私の仕事だと思えるものを持っている30歳の私に。私もそれなりに頑張ってきたよね、よし!(と、自分を慰めておく)


中野サンプラザでのツアーファイナルはその早々に辞めた会社での同期ちゃんと参加。今年も彼女とはあちこち行ったなぁ。仕事は嫌で仕方なかったけど、こうして長く付き合える友人ができたことがせめてもの収穫だったなぁと最近つくづく思います。新卒の仲間ってやっぱり特別だなぁ…これからも宜しくねー、ってここで言っても仕方ないんですけど。…ってそれより中野の話を。


会場に入ってまず目を引いたのはステージ後方にデーンとそびえたっていたクリスタルみたいな形のオブジェ。中田くんは「何とか歌謡祭みたいだー」と言ってたけど、まさにそんな感じ。今時こんな大袈裟なセットを組んで、しかもそれが何となくサマになっちゃうバンドなんてなかなかいないよね…。
それ以外には何と言っても会場を埋め尽くしていた人、人、人!入場の時点で人の多さは身にしみてわかっていましたが(寒かった…)改めて着席した状態を見て感激してしまった。同期ちゃんとはナカノサンライズも一緒に行っているので、2人して「人がいるよー」「2階にも人がいるよー」とついつい盛り上がってしまいました。
そんな人の多さを更に実感したのが、最後に中田くんが客席に下りてきた時。ナカノサンライズでも同じ場面があったけど、あの時はもの凄い勢いで駆け抜けて行って、あっという間にステージに戻ってしまったのだけど、今回は通路にお客さんが溢れてきて、一瞬立ち往生しているようにも見えたくらい。お付きの方(スタッフさんですね)を従えてお客さんの間をかいくぐる様子を見ながら、あー人気出たんだなーファンが増えたんだなーとしみじみ。でもね、4年前に白いスーツを着てステージから舞い降りた(って表現がしっくりくる感じだったんだよ、本当に)中田くんは王子様みたいだったよ!いや、あれはまさしく王子だった!プリンス裕二!裕ちゃん素敵!(おい誰かこいつを止めろ)


…えっと、4年前の狂喜の思い出から帰ってきました。うん、中野サンプラザが埋まったって話でしたね。それについては中田くんもりょうちんも、そして表情がわかりづらいけどきっとたかしげも嬉しそうにしていて、それを見た私たちもまた嬉しい、っていう正の感情の循環って言えばいいのかな?それが強く感じられた。そしてそれはこのファイナルに限ったことじゃなくて、11月の浜松でも感じられたし、きっとこのツアーを通じていい雰囲気が続いて、徐々に増大してきたんだろうなぁ。凄く良かった。


カーニバルツアーの終了と同時にやっちんが脱退して、だけど初のドラマタイアップも決まって…という泣けばいいんだか、笑えばいいんだかわからない混乱の状況から始まった椿屋四重奏10周年の2010年。7月という思ったより早い段階での熱視線が決まったことにも驚いたけど、そのステージに現れた新生椿屋四重奏にはもっと驚いた。何これ、めちゃくちゃ格好いい!と後から思い返して戸惑いを感じてしまうほどに、罪悪感すら覚えてしまうほどに、それほどまでに一気に魅せられてしまった。
その一つの要因となったのが手島さん自身の魅力であることは間違いなくて、熱視線直前の音霊で初めて見た時の「巧い人だなぁ…でもバンドではどうだろう…」という不安も見事に裏切られて、まるでずっと椿屋でギターを弾いていたかのような馴染みっぷりだった。でも逆にそこまで馴染んで見えたからこそ戸惑ったし、やっちんに対する申し訳なさみたいなものも感じてしまったのもまた事実。あれは厄介な感情だったねぇ…。
だけど、いくら手島さんが凄かったとしても、バンドってそれだけで上手くいくほど単純なものではないはずだし、実際にもの凄く大変な数ヶ月だったと思う。名古屋熱視線の最後で手島さんが見せたホッとしたような表情がずっと目に焼き付いて離れない。あれが椿屋四重奏としては初ライブだったんだもんね。いいライブを最高の位置で見られて本当に良かった。あれで運を使い果たしちゃったのかなー(苦笑)
やっちんが抜けたことでそれまでの椿屋四重奏は解散した、と中田くんは言った。それは確かにそうだったのだと思う。だけどあそこで一旦壊れてしまった椿屋四重奏の形を再構築していくその過程がこのツアーだったのだということ、そしてそれが見事に完成したのだということがひしひしと感じられるような、そんなツアーファイナルだった。やっちんが椿屋に残していった最大のものは「バンドは楽しい、ライブは楽しい」ということだったと信じて疑わないわけですが、それが完璧な形で帰って来ていたよね。満員の中野サンプラザに向かって放たれた銀テープを見上げた時、ナカノサンライズを思い出した。愛と幻のメリーゴーランドを思い出した。ステージに目を戻したら、そこにやっちんがいるんじゃないかと思ってしまうほど鮮やかに。だけどステージ上にいるのは手島さんで、でもそれが今の椿屋四重奏で、そんな椿屋四重奏がたまらなく大好きなんです。3人が4人になってまた3人になって、そして手島さんがやってきて、という移り変わりを経てずっと。
そんなことを思いながら聴いた「君無しじゃいられない」で遂に泣いてしまった。今までライブで涙目になったことは何度かあったけど、家では散々号泣してるけど、ライブ会場で遂に泣いてしまった。笑ってるのに、楽しくて仕方がないのに、それでも目尻から涙があふれてくるんだから困っちゃうよね。


いきなり最後の曲のことを書いてしまったせいで順番がめちゃくちゃだけど、他に特に印象的だったのは「マテリアル」と「群青」。
女性の弦楽四重奏が登場しての「マテリアル」は、これはもう言葉では言い表せないほどの素晴らしさだった。とにかく凄かった。
これで全てのマテリアルが揃ったなーなんてベタな感想を抱きながら、全身にゾワゾワーッと鳥肌が立って行くのを感じていた。全ての音が声が言葉が光景が、心をわしづかみにして、でも優しくそっと包んでくれるあの感覚は初めて味わう感覚だった。心地良かったなぁ。
そして何よりも「群青」!アンコールに応えて出てきた中田くんがギターを持った瞬間に何故か「来る!」と思って、それであのイントロが聴こえてきたら、そりゃ取り乱すよね!前の座席の背もたれをバシバシ叩いちゃうよね!(前の人ごめんなさい)もうね、もうね、本当に嬉しかった!聴きたくて仕方がなかった、でも私が行ったところでは聴けなかった「群青」が!ようやく!そりゃ座面が跳ね上がっている自分の座席の上に座り込みそうにもなるよね!で、座面の端でお尻ぶつけるよね!(そんなことまでしてたのか)
それだけで十分すぎるほど盛り上がってるのに更に「君無しじゃいられない」だもんね、泣くよね!

今回のツアーはアンコールを日替わりでやってるんだけど、まだやってない曲が…と中田くんが言った時には、間違いなくあの曲だろうと思いながらもでも信じられなかった。まだできないだろうって思ってたから。やっちんとの椿屋四重奏の象徴のようなこの曲をやるにはまだ早いだろうって。でも、やれてしまった。そしてあの頃の「楽しい」椿屋四重奏が確かにそこにいた。理屈じゃなく自然と笑顔になってしまうライブがそこにあった。


ライブ中に何度も何度もガッツポーズを取る中田くんが、去年までとはまるで別人のように力強く、頼もしくなったたかしげが、「いばらのみち」前のカウントで「行きますよーっ!」なんて言って一気に場を明るくしてくれるりょうちんが、そしてギターを弾く姿は文句なく格好いいのに唐突にエコバッグに入ろうとする手島さんが大好きです。椿屋四重奏というバンドが解散しないでいてくれて、そのライブを見られることが、本当に幸せ。
幸福感にポワポワしながらご飯を食べて帰途につきました。本当にいいライブだった。


そんな幸福感に浸っていられたのもその夜だけで、あとは怒涛の勢いで仕事をこなし(切れてないけど。明日が怖い…)、いざ仙台へ。
思っていたほどには寒くなかったのをいいことに、テクテク歩いて藤崎前のパレットプラザまで行っちゃったよ!(笑)見たからってどうってこともないけど、10年前の中田くんはここにいたんだなぁ…なんて妄想と感慨に耽ってみました。ちっこーいお店でしたよ。
その後ホテルでテレビを見てグダグダしていたらTwitterでちょっと気になる情報を目にしたので会場まで確認しに行くことに。あー、やっぱり日が暮れると寒いなーなんて思いながら会場のすぐ近くまで行ったところで前方からマスク姿の2人組(目立つ)が…あ…佐藤さん!…の隣!中田くん!可愛い!何あの人すんげえ可愛い!目が可愛い!とほんの1秒の間に思いっきりニヤけてしまったせいで(そうでなくてもムリだけど)声もかけられずそのまますれ違って会場前へ。気になる情報については特に何事もなし(でも当初は違った時間で掲示されてたよね…)ってことで1人でオロオロしながらホテルへ戻りました。可愛い…なんだあれは…可愛すぎるだろ…ってアイドルを目撃した男子か、私は。
その後、4度目まして(ですよね?)な方と合流して光のページェント(ちょうどいいタイミングで行けて一斉消灯→点灯が見られた!綺麗だったー!)見物と夕ごはんへ。昼と夜で牛タン食べ比べしちゃいました。もう、仙台以外で牛タン食べる気しないわー。
そしてその足でZepp Sendaiへ向かい、スタンディングでチケットを取っているその方とはそこでお別れ。お世話になりましたー!


会場内に入って物販にも並ばず、すぐに2階の自分の席へ。最前列のチケットが来たのでとにかく見やすかった。荷物を置くスペースもたっぷりあったので、ガッツリ着こんできたあれやこれやを置く場所にも困りませんでした。2階席いいね!
開演までのSEはツアーと一緒だったかなー。やっぱりMUSEでテンションが上がる。ステージ上のスクリーンにはSENDAI SUNRISEのロゴとイラスト(Tシャツのデザインをもうちょっと細かく複雑にした感じ)が映し出されていました。上から見ていた感じだとキャパに対して7〜8割は入っていたんじゃないかと。ナカノサンライズより多いんじゃない?とも思えなくはなかった。うーん、すごい。

今日の司会です、ってことで井上さん登場。お顔はブログの写真なんかで拝見したことがあったんですが、随分スラーっとしたイケメンさんなんですねー。いい声でご紹介いただいたところに流れたSE…!これは!


耳を疑った。仙台に向かう道中で聴いていたあの曲がまさかZepp Sendaiで大音量で聴けるなんて。しかも暗くて遠くてよく見えないけど、あの衣装…まさか…
4人揃って照明が点いたところで今度は目を疑った。作務衣着てる!うっそ!何で!?
あまりにも驚いてしまって立ち上がることすらできなかった。初めて見る作務衣姿でのライブ…じゃない、演舞に目が釘付けになっていた。そしてそこに聴こえてきたのは「かたはらに」もう何なんですか!いきなりサプライズですか!ぎゃー!
そしてその次が「群青」だったのに、あの「群青」だったのに座り込んだままの私。柵に覆いかぶさるように身を乗り出してじーっと見ていた。ひたすら見ていた。今じゃ考えられないくらいに足をガニ股に開いて腰を落としてギターをかき鳴らす中田くんから目が離せなくて動けなくなっていた。
私が初めて椿屋のライブを見た2003年の11月頃には、もう作務衣は脱いでいて、白シャツ黒パンツにリーガルの靴(…と中田くん本人がうしみつで言ってた。自慢げに)という出で立ちだったけど、演奏スタイルはまだこの頃の名残を残していた。だって初めて見た時笑っちゃったもん。あんなに色っぽい声で唄ってるのに、何あれー!って。そして、聞いちゃったよ!7年ぶりの「椿屋四重奏、見参!」を!しかもちゃんと見得きってるし!たかしげ出来てないけど!手島さんやらされてる感が半端ないけど!(でも作務衣はお気に入りだった様子)りょうちん…ちょんまげみたいに結んだ髪型と作務衣が奇跡のベストマッチだよ!いやー、笑った。笑うところじゃないけど、笑った。ひゃー、面白ーい!と立ち上がったところに「成れの果て」!はい、3曲でピーク来ましたー(ペース配分は潔く無視)更に続けて「道づれ」でしょ?長丁場だから何だ、って話にもなりますよね。だってこの衣装でこのセットリストで!…って、何で〆のあいさつみたいなこと言ってんの…終わりか!(笑)なぜか中田くんは泣き真似をしながら、早々と退場。あっけに取られる会場。
そんな中に再び登場した井上さんが、得したねー。でも、これで終わったら損した!ってなるよね?と仰っていたけど、まさにその通り!すっごいサプライズがいきなり起きて大満足だけど、これで終わっちゃいかんよね?というわけで椿屋コールで呼び込みを。


ツアーの時の衣装に着替えてすっかり現代風になった中田くんが「アンコールありがとー!」…っておい!(笑)ということで、ここから後は1部のアンコール、です。アンコールの方が長いけど。
なんてしょうもないことを言われても「砂の薔薇」のイントロを聴いたら全てが吹っ飛んでしまいますね。心臓がぶち破られそうな音の圧力。思い出すのは熱視線4。今の中田くんの声、今のたかしげのベース、今のりょうちんのドラム、そして手島さんのギターで聴く「砂の薔薇」は懐かしいんだけど、あの頃とは全くの別物で、時の流れを実感させられた。これは他の曲でも随所に感じられて、10周年を締めくくるライブとしての最大の意味はその変化を感じ取ることにあるんじゃないかなぁと思ってしまうほど。ただ単に古い曲をやるだけじゃなくて、そこに確かな進歩の足跡を感じられる。それって本当に凄いし、ファンとしては一番嬉しい。
特にそれが顕著だったのは「硝子玉」かなぁ。この曲って多分、2度目に椿屋のライブを見た時に「新曲やります」って言ってやった曲だと記憶しているのですが、その時の会場の雰囲気とか、中田くんのガリガリっぷりとか(何でそこなんだよ)、その華奢な体から出ているとは思えないような色っぽい声とか、沢山のことを思いだした。
でも今は2003年じゃなくて2010年で、ここは秋葉原のちっちゃいライブハウスじゃなくてZepp Sendaiで、中田くんは相変わらずガリガリだけど(でも髪型と衣装で昔ほど露骨には目立たなくなってると思う)、そこから出てくる声には更なる色気と、実際に歳を重ねたことでしか出せない味が加わって、魅力が何倍にも増しているよなぁ…とところどころ唄い方すら変えて気持ちよさそうに唄う中田くんの歌声にすっかり酔いしれてしまった。うーん、良かったなぁ。

1部のラストで「今年最後にこの曲を聴いてください」と言って「風の何処へ」のイントロが鳴らされた時には気持ちが一気にナカノサンライズへと戻っていった。あの時と同じ台詞、同じ曲。そこから更に思いだしたのは7年前に住んでいたアパート。実家に戻る前日の深夜、うしみつトワイライトを最後に聞いた日。中田くんがメッセージを読んでくれた日。その時に(限らずいつもだったけど)最後に流れた「風の何処へ」。うわー懐かしいなぁ…戻りたくはないけど、懐かしいあの頃。
すっかり満たされた思いで休憩タイムに突入。ライブ自体は本当に素晴らしくて文句のつけようがないんだけど、それ以外の諸々の運用がちょっと…なぁ…とか思っちゃいました。限定グッズがあまりにも限定すぎたし(1部終了直後で白TシャツのM/Lしか残ってなかった)、各種催しものの案内が不足していたような。井上さんが説明してくれた時にお客さんがいちいち驚くものだから「あれ、意外とみんな知らないんですねー」なんて言われてしまったけど、知らされてなかったから!中田写真館とか聞いてないから!ってわけで物販でTシャツを買って、ビールをもらって(飲食ブースには立ち寄らず)中田写真館だけ見て席に戻りました。それにしても中田くんが撮る写真の中のメンバーはいい表情をしているなぁ。JUNK BOXでやったというリハーサルの時に撮ったであろう作務衣姿の写真(あ、中田くんも写ってたからあれは別の人が撮ったのか…)とか、何故か手島さんがしぶーい顔をして困っている写真とか、あれとかそれとか…いつか霧雨に載せてね、中田くん!(ここで言っても無駄ー)


席に戻るとステージ上では井上さんと佐藤さんによるトークショーが開催中。初期の初期から椿屋を見続けてきた佐藤さんのお話を冒頭数分(十数分?)とは言え聞き逃したのは惜しかった…。出会った時のエピソードとか、今回のツアーに参加することになった経緯とか(SENDAI SUNRISEありきの話で、当初は3〜4曲だけのはずだったのに、前日になって全曲参加になったらしい。ドS裕二…)、仙台ennでの初共演の時の話とか(月曜日にブッキングされたのが納得できなくて企画を組んでくださったそうです)…。2部のMCで中田くんも絶賛してたけど、本当にトークが上手かった。井上さんが聞き上手なのかもしれないけど、笑いあり、へーっと思わされることありで終始聞きいってしまいました。

その後はツアーのオフショット映像集。これはもう完全にりょうちんの独壇場でした(笑)だけどそれにも増して印象的だったのが…手島さん…あなた格好よすぎる…何なんですか、もう(お前が何なんだよ)
名古屋での楽屋風景、ってことで映されたその映像は多分あれもりょうちんがオチ(酷)だったんだと思うけど、一人離れた場所ですっごく真剣な鋭い目でギターを弾いていた手島さんの姿が記憶に残ってしまった。おかげでりょうちんの何がおかしかったのか理解できていません。あれは手島さんステキーって映像なんですよね?違うの?(勝手に言ってろ)
10年近いキャリアのあるバンド、それも前任のギタリストが抜けた後に入るというそのプレッシャーは相当なものだったと思うんですよね。だけど、意識的にか無意識的にかわからないけど、表面上はごくごく冷静に落ち着いて見える手島さん。その姿は頼もしくもあるのだけど、ちょっと憎らしく思えちゃう時もあって、でもやっぱり見るたびに素敵だなぁ、格好いいなぁと言わずにはいられない。だけど絶対裏ではもの凄い努力をしているはずで、緊張や気疲れだってもの凄いと思う。熊本から東京に出てきたのだって大きな変化だし、やる音楽も変わった。ステージも変わった。何もかもが劇変してしまった中で奮闘している姿を一番近くで見ているメンバーが手島さんをそっと気遣っているようなシーンもそこかしこに見られて、笑っちゃうだけじゃない、このツアーの充実とその裏での格闘が垣間見えるいいオフショット映像でした。
それにしてもそういう苦労を一切表に出さない人だよなー。元々の性格なのかしら。あー素敵だわー背中が薄いとか素敵すぎるわー握力が弱いとか何なんすか、それは(いい加減黙れ)


1部とトークとオフショットで既に大満足でしたが、本番はこれから!遂にカウントダウンの時が!井上さんがメンバーそれぞれに2010年の感想を聞いてくださったのですが、手島さんの「激しかった…」しか覚えていない私の頭が残念過ぎて気の毒です。
パチスロみたい」と評された数字がどんどん減っていって、遂に2011年!銀テープ!ひゃほーい!
その勢いのまま2部へ突入。2011年の始まりは「CRAZY ABOUT YOU」でした。華やかな幕開けだなぁ…。

残念過ぎる私の頭ではそれが1部だったか2部だったかすら覚えていないのですが、多分2部。中田くんが「激しいのやりますよ」と言った途端に席を立って準備体制に入ってすみません。「サイレンス」が聴きたかったんです。それがかなうならイントロから行きたかったんです。そしたらやったよ!「サイレンス」やったよ!もう何でこの曲がこんだけ好きなんだって不思議だけどやっぱり好きだ。アイメイクしてお客さんを睨みつけてた中田くんを思い出すから好きだ。それだけでここまで引っ張るのかよって思うけど、好きだ。しかもその後に「マイレボリューション」とかやってくれてさ、1部の結構早い時点で「最後俺たち死んでるかも…」なんて弱気なことを言ってた中田くんだけど、うん、これは確かに死ぬかもしれない(笑)でも楽しい、めちゃくちゃ楽しい!
もう順番も何も無視して書き連ねるだけですが、「トーキョー・イミテーション」ね。手島さんが一人で暴走してお客さんに「好きな体位は何ですか?」と聞いた挙句に「お詫びに僕のお年玉を…」とズボンを下ろそうとしたりして、収拾がつかなくなったところから「まぁ手島くんも東京に出てきて汚れてしまったんですね…そんな東京の曲を」とか何とか無理矢理中田くんがまとめてこの曲につなげた時は単純に「うまい!」と思ってニヤリとしてしまったんだけど、この曲!これやっちんの曲!(泣)夕ごはんをご一緒させていただいた方とも「あれはまだちょっとねぇ…」なんて話してたのに!やっちゃうの!しかも手島さん巧いよぉぉぉぉ!(もはや感情の持っていきどころがわからない状態)…もう、どうすりゃいいんですか。やっちんとの椿屋の記憶をどんどん塗り替えられてしまう。これでもまだ手島さんは正式加入じゃないんですか!ってまだ1年経ってないんですよね。信じられないけど。まだそれほど時間は経っていない。

中野の時に中田くんが話していたイヴの日に男2人で呑んでたというその時に今後の話をしたのかな、と思ってました。やっちんの正式加入を決めた時もそうだったみたいだけど、中田くんって肝心なところは1対1で話して決めたがる人だよなぁ、という印象があるからね。メンバーみんなで話し合ってというのじゃなくて(もちろんそうした場も設けるだろうけど)自分が全責任を背負う覚悟で事に挑む人。まぁ確かにイヴに話し合って年明けに発表というんじゃ急過ぎるからね。でも、どうなるんでしょうねぇ…最近その辺りで思考がグルグルしてしまうのだけど、また四重奏に戻る日が来るんだろうか。その4人目は手島さんなんだろうか。いや、手島さん以上のギタリストが見つかるとは思えないから、手島さんが加入するか否か、ってところだと思うんですが。ファンがどうこう言う問題じゃないのは百も承知でグルグル考えてしまってます。ジャズギタリストとしてのキャリアもあるし、CiAが既に解散してしまっていたやっちんとは事情が違うと思うんですよねぇ…。ソロのアルバムも聴いたけど、あれはあれで続けてほしいし…グルグルグルグル(終わりが見えないので強制終了)
これからの椿屋四重奏がどんな形になっていくかわからないけど、でも不思議と不安はない。不思議なほど不安を感じない。椿屋四重奏は何があっても椿屋四重奏だ。そんな確信を得られたこの1年でした。本当にいい1年でした。


すっかり〆に入ろうとしていますが、まだあれがね、残っているからね。
嵐が丘」やりました。ビックリした。これもやらないだろうと思っていた曲だから。やっちんへの餞の曲という意味まで負ってしまったこの曲はそれこそ年単位で封印されてしまうんじゃないかと思っていたから。でも、やっちゃったよ。やれちゃったよ。今の椿屋四重奏の曲として力強く、優しく。
だけど情けないことにこちらの準備がまだ出来ていませんでした。怖かった。また誰かが去っていくんじゃないかと思って怖かった。誰かへの餞なんじゃないかと思って怖かった。
…中野での「君無しじゃいられない」で、中田くんがたかしげにだけ抱きついたでしょ。あれも相当怖かった。そこに変な意味づけを勝手に考えてしまって怖かった。絶対ないけど、あり得ないけど、そのあり得ない事態を考えてしまう私は色んな脱退劇を経験してそれなりに臆病になっているようです。全ては妄想です。


仙台での「君無しじゃいられない」は何て言うかもうヤケクソだったよね(笑)たかしげに抱きついたのも殆どプロレス技かけてるみたいになってたし、床にゴローンと寝転がっちゃったもんだから、手島さんが心配そうに覘きにくるし(一瞬手を伸ばしたくせに結局自分で立ち上がった中田くんは何がしたかったんだ)、でもそれもこれも深夜のテンションですから!お祭りですから!で片づけられちゃうくらいにとにかく楽しくて幸せで、でも色々考えさせられた時間でした。


ああ、もう後半の一発書きした箇所とか酷いもんだと思いますけど、このままアップします。この暴走っぷりから中の人の喜思いの丈を読み取れる方がいたら天才です。それはきっと「カメラ」「俺アイズ」を「ああ、りょうちんの視点ね」と翻訳できる中田くん並みの天才です。俺アイズ…また一つ名言が生まれましたね。そしてYANCYさんの素晴らし過ぎる切り返しを最後に書き残して(今「遺して」って変換された…遺書か!)終わりにします。


2部でのやり取り。
中「YANCYさんには今年もお世話になって…」
Y「去年ですね」


ああああ!佐藤さんに触れてない!あのお方は今回も素敵なコーラスと素敵なダンシングで盛り上げてくださいました。いいなぁ、佐藤さん(うっとり)